Wantedlyの運用代行とは|料金相場・サービス範囲・選び方を最新データで解説

Wantedly(ウォンテッドリー)は登録ユーザー420万人・登録企業4.2万社規模に成長したビジネスSNS型の採用プラットフォームです[1]。一方で「ストーリー記事を更新する時間がない」「スカウトを送り切れない」「応募が来ても面談に繋がらない」といった理由から、運用そのものを外部に委ねるWantedly運用代行のニーズが拡大しています。本記事では、運用代行の料金相場(月額5〜45万円)、依頼できる業務範囲、自社運用との違い、そして失敗しないパートナーの選び方を、公式IR資料と厚生労働省の最新データを根拠に整理しました。※相場・推計値は当社推計/業界相場目安です。

1. Wantedlyの市場ポジションと「共感採用」の現在地

ウォンテッドリー株式会社が2026年4月に公表したFY25.8 Q2決算説明資料によると、Wantedlyの登録ユーザー数は420万人、登録企業数は4.2万社に到達しました[1]。営業収益は半期累計で24.77億円(前年同期比+6%)、営業利益は9.24億円(同+24%)と、SaaSとして高い利益率(営業利益率32%)を維持しています[1]

収益構造の中心は「基本プラン」のストック収益で、FY24実績で40.07億円を占めます[1]。これは多くの企業がWantedlyを「年間契約で継続運用するメディア」として位置づけていることを示しています。Wantedlyは「給与・待遇」を最初の訴求軸にしないという思想で設計されており、ミッション・カルチャー・人で惹きつける”共感採用”が前提です。だからこそ、運用にコンテンツ制作・スカウト・分析の三位一体の継続稼働が必要になります。

2. なぜ運用代行のニーズが伸びているのか

背景には3つの構造要因があります。

(1) 採用市場の超売り手化。 厚生労働省の一般職業紹介状況(令和7年11月分)では有効求人倍率1.18倍、正社員ベースでも1.05倍と、求人>求職者の状態が続いています[2]。マイナビ「中途採用状況調査2025年版」では、企業の90.1%が「中途採用に積極的」と回答し、1社あたりの平均採用予定数は20.8人に達しました[3](2) 一方でWantedlyは”待ちの媒体”ではない。求人を出すだけでなく、ストーリー記事の更新頻度・スカウト送信数・募集ページの磨き込みが応募に直結する設計です。(3) 自社の人事リソース不足。1〜2名で広告・媒体・面接・入社対応まで担う中小企業では、Wantedlyの運用工数(月20〜40時間)を確保できないケースが大半です。

3. Wantedly運用代行で依頼できる業務範囲

運用代行の業務範囲は会社によって幅がありますが、一般的には以下の領域をカバーします。

カテゴリ具体的な業務頻度の目安
初期設計採用ペルソナ設計、訴求軸(ミッション・カルチャー・成長機会)整理、競合分析導入時1回
募集ページ作成募集タイトル・本文・写真・タグ設計、A/Bテスト月1〜3本
ストーリー記事社員インタビュー、カルチャー紹介、イベントレポートの執筆・撮影月2〜4本
スカウト運用ターゲット抽出、文面作成、配信、返信対応の初動週単位(数十〜数百通)
応募者対応カジュアル面談の日程調整、リマインド、リードナーチャリング随時
レポーティングPV・応募数・スカウト返信率・面談実施率の月次レポート、改善提案月1回

重要なポイントは、運用代行はあくまで「媒体運用の代行」であって、職業紹介事業ではないということです。職業安定法第30条で、有料の職業紹介事業は厚生労働大臣の許可が必要と定められており[4]、候補者を直接斡旋する行為は許可番号を持つ事業者しか行えません。

4. Wantedly公式プランの料金と運用代行の費用相場

まず前提として、Wantedlyの媒体掲載料金(公式プラン)は3種類で[5]、いずれも6ヶ月/12ヶ月/24ヶ月の年間契約ベースです。

プラン月額(目安)主な機能
ライト5万円〜募集無制限、ダイレクトスカウト少量、管理画面1ユーザー
スタンダード13万〜15万円スカウト中量、管理画面複数ユーザー、推奨候補者表示
プレミアム16万〜22万円スカウト大量、管理画面多人数、高度な検索・分析

これに加えて運用代行費用が別途発生します。業界相場は月額5〜45万円と幅が広く、料金体系は月額固定・成果報酬・従量・ハイブリッドの4パターンに分かれます(当社推計・代行各社公開資料より)

体系相場向いている企業
月額固定(ライト)5万〜15万円記事数月1〜2本、スカウト軽め。とりあえず始めたい企業
月額固定(フル運用)20万〜45万円記事+スカウト+応募対応まで一気通貫。担当者ゼロ運用希望
成果報酬面談1件5万円/採用1名25万円〜記事更新は自社、面談獲得だけ外部委託したい企業
ハイブリッド月額10万+成果報酬運用工数も成果も両方コミットしてほしい中堅以上

合計コストの実感値としては、「Wantedly公式(月15万)+運用代行(月20万)=月35万円前後」が、本格運用の最低ラインと考えてよいでしょう。これに対して、年間採用1人あたりの社内人件費(採用担当0.5人月)を考えると、結果的に内製より安くつくケースは少なくありません。

5. 自社運用 vs 運用代行 ── どっちが向いているか

観点自社運用運用代行
立ち上がりスピード2〜3ヶ月(学習コスト)2〜4週間(テンプレ+過去ノウハウ流用)
ストーリー記事の質社員の生声を出しやすい取材力・編集力で平均点が安定
スカウト送信量担当者の稼働時間に依存週単位で計画的に送信可能
採用ノウハウの蓄積自社に残る(最大のメリット)残らない、もしくはレポート経由のみ
月額コスト人件費+媒体費媒体費+代行費+人件費(連携工数)
応募0件リスク稼働低下で即発生運用稼働が一定担保される

マイナビの調査では、転職決定者が応募の決め手とした項目で「仕事内容のおもしろさ」21.0%、「給与」23.2%とほぼ拮抗しています[3]。Wantedlyは前者を訴求しやすい媒体ですが、それは記事の中身が事実ベースで具体的であることが前提です。誇張や抽象的なカルチャー紹介で流すと、給与で勝る競合に流れてしまいます。代行を使う場合も、社員取材の質を担保できるパートナーかどうかは要確認です。

6. 失敗しない運用代行パートナーの選び方(チェックリスト)

  • 取材/執筆体制が社内にあるか:外注ライターのみで回している会社は、現場の解像度が落ちがち。
  • KPIを「応募数」だけでなく「面談化率/オファー率」まで握れるか:応募はあるが面談に来ない、は典型的な失敗パターン。
  • 初期設計フェーズの工数を確保しているか:いきなり記事制作に入る代行は要注意。ペルソナと訴求軸が決まっていない状態の運用は迷子になります。
  • レポートに改善提案が含まれるか:数値報告だけのレポートでは投資判断ができません。
  • 職業紹介の業務を兼ねていないか:許可番号(13-ユ-XXXXXXの形式)を持たない事業者が候補者斡旋まで踏み込むのは法令違反のリスク[4]
  • 2024年4月の労働条件明示改正に対応しているか:募集ページの明示事項(変更範囲・更新上限・通算契約期間等)の更新支援は必須です[6]
  • 解約条件と最低契約期間:6ヶ月縛りが多い領域。試運転できる短期プランの有無は要確認。

7. 運用代行を使う場合のKPI設計の現実解

Wantedly運用のKPIは「応募数」だけで握ると失敗します。応募の質と歩留まりまで含めた多段階のKPI設計が必要です。

ファネル標準的なKPI目安
露出ストーリー記事PV/募集ページPV記事1本あたり500〜2,000PV
意向形成「話を聞きに行きたい」クリック率PVの2〜5%
応募(カジュアル面談)月次応募数プレミアムプランで10〜30件/月
面談化率応募→実施60〜80%
選考化率面談→本選考20〜40%
採用決定本選考→内定承諾10〜30%

※当社の中小企業支援実績ベースの目安です。職種・地域・企業フェーズで大きく変動します。

8. よくある質問

Q1. Wantedlyの掲載料金だけで運用代行は不要では?

掲載料金は”場所代”です。Wantedlyは記事更新とスカウト送信を継続して初めて応募が増える設計のため、運用稼働が確保できない場合は代行の活用が現実的です。

Q2. 運用代行を使えば必ず応募が来ますか?

来ないケースもあります。Wantedlyは「給与で勝負しない」設計のため、競合と比較してミッション・事業・人で差別化できる訴求軸がないと応募数は伸びません。初期設計でここが詰められていないまま運用に入ると、応募ゼロの月が続くことも。代行選定時は初期設計フェーズに何時間取るかを必ず確認しましょう。

Q3. 採用代行(RPO)とWantedly運用代行は違うのですか?

違います。採用代行(RPO)は採用業務全般のアウトソーシングを指し、Wantedly運用代行はその中の媒体運用の一部を切り出したサービスです。

Q4. 運用代行に職業紹介もまとめて頼めますか?

同一事業者で兼業している場合は可能ですが、その事業者が有料職業紹介事業の許可(厚労省、許可番号13-ユ-XXXXXX形式)を保有していることが必要です[4]。許可なく候補者斡旋に踏み込むのは法令違反です。契約前に許可番号の有無を必ず確認してください。

Q5. 中小企業でもWantedlyは戦えますか?

戦えます。Wantedlyは大手より中堅・スタートアップが強い媒体で、給与で勝てない代わりに、事業の面白さ・経営者との距離感・成長スピードを訴求できる中小企業に向いています。マイナビ調査でも「仕事内容のおもしろさ」が応募決定要因の21.0%を占めており[3]、ここを丁寧に発信すれば中小企業でも結果は出せます。

Wantedly運用のお悩み、おまかせ採用にご相談ください

おまかせ採用では、Wantedlyの初期設計(ペルソナ・訴求軸)/ストーリー記事の取材・執筆/スカウト運用/応募者対応/月次レポートまで、御社のご状況に合わせて必要な工程だけを切り出してご支援可能です。「採用代行はまだ早いけど、Wantedly運用だけ手が回らない」というフェーズの企業様こそ、まずは現状診断からご相談ください。

参考資料

  1. ウォンテッドリー株式会社「2026年8月期 第2四半期 決算説明資料」(2026年4月公表) ─ 登録ユーザー420万人、登録企業4.2万社、Q2累計営業収益2,477百万円(YoY+6%)、営業利益924百万円(YoY+24%)、ストック収益(基本プラン)FY24実績4,007百万円。
  2. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)」 ─ 有効求人倍率1.18倍、正社員有効求人倍率1.05倍。
  3. マイナビ「中途採用状況調査2025年版」 ─ 中途採用に積極的な企業90.1%、1社平均採用予定数20.8人、応募決定要因「給与」23.2%・「仕事内容」21.0%。
  4. e-Gov法令検索「職業安定法 第30条(有料職業紹介事業の許可)」 ─ 有料の職業紹介事業を行うには厚生労働大臣の許可が必要。
  5. ウォンテッドリー株式会社「Wantedly採用サービスの有料プラン価格・掲載料金について」(公式ヘルプセンター) ─ ライト/スタンダード/プレミアムの3プラン構成、月額5万円〜22万円程度の価格帯。
  6. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが改正されます」 ─ 募集・労働契約締結時に「就業場所・業務の変更範囲」「更新上限の有無と内容」「無期転換申込機会」等の明示が義務化。
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