採用代行のスポット依頼|単発OKな業務7つと相場

「繁忙期の説明会だけ人手が足りない」「急な欠員が出たので、1か月だけ応募者対応を手伝ってほしい」──採用担当者や経営者から、こうした”ピーク時だけ”の相談を受けることが増えています。2026年8月の有効求人倍率は1.18倍、新規求人倍率は2.06倍[1]で、新しく仕事を探し始めた人1人に対して2件を超える新規求人が出ている状況です。採用担当者が一人だけの会社や、社長が採用を兼務している会社ほど、応募や面接が集中する時期に手が回らなくなります。

この記事では、採用代行をスポット(単発・短期)で頼むときに、どの業務なら単発で成果が出やすく、どの業務は短期では成果が出にくいのかを、業務別の料金相場と見積りで確認する項目まで含めて、発注する企業側の目線で整理します。

この記事でわかること

  • 採用代行をスポットで頼める業務7つと、業務別の単発料金の相場
  • 説明会・面接・スカウト送信のうち、短期で成果が出る業務・出にくい業務の見分け方
  • 繁忙期・急な欠員・1か月だけなど状況別の使い方と、月額固定・人材紹介との費用比較
  • スポット依頼の見積りで確認する10項目と、企業が陥りやすい失敗の罠

採用代行はスポットで頼める?単発・短期の料金相場早見表

結論から言うと、採用代行は業務を切り出せばスポットで頼めます。ただし、すべての業務が単発に向くわけではありません。判断のコツは、採用業務を「点で終わる作業」と「線でつながる運用」に分けて考えることです。

求人票の作成や企業説明会の当日運営のように、成果物や実施回が1回で区切れる作業は、単発で依頼しても成果を受け取りやすい業務です。一方、スカウト送信や媒体運用のように、数字を見ながら文面や条件を直していく業務は、短期で区切ると改善の効果が出る前に契約が終わってしまいがちです。

下の表は、採用担当者がスポットで依頼しやすい7業務と、単発で頼む場合の単価の目安です。フリーランスや実務代行型サービスの公開相場[2]をもとに、当社で業務別に整理しました。

業務スポット単価の目安課金の単位単発との相性
求人票・募集要項の作成1件1万〜5万円成果物単位◎ 1回の納品で区切れる
スカウト文面の作成1本1万〜3万円成果物単位◎ 文面の納品で完結する
スカウト送信の代行100通あたり3万〜8万円通数単位△ 改善を重ねないと伸びにくい
応募者対応・面接日程調整1名3,000円〜1万円(時給2,000〜4,000円)人数・時間単位○ 期間を区切りやすい
一次面接の代行1件5,000円〜1万5,000円件数単位○ 評価基準が決まっていれば可
カジュアル面談の代行見積り制(公開相場が少ない)件数・時間単位○ 短期の山に向く
企業説明会の代行見積り制(公開相場が少ない)実施回単位◎ 回単位で区切れる

※当社推計/業界相場目安。単価は公開されている相場記事の目安を当社で整理したもので、依頼先・職種・地域・時期によって変わります。

同じ公開相場では、求人票の作成・スカウト送信・応募者対応を一通りまとめて外注しても、1名採用あたり総額10万〜25万円程度に収まる例が多いとされています。月額固定の採用代行を数か月契約するより、1回あたりの支出はかなり小さく見えます。

ただし、この金額は「1名が予定どおり採れた場合」の目安です。求人票を作ってもらったあと応募が来なければ、媒体の見直しや文面の書き直しが必要になり、そのたびに新しい見積りが発生します。スポットの見積りを比べるときは、単価の安さだけでなく、その業務が終わったあとに次の工程を誰が担うのかまで、あらかじめ決めておくことが大切です。

【ポイント】 単価が安いことと、採用が決まることは別の問題です。スポットの見積りを比べるときは「1件いくら」だけでなく、「納品後の手直しは何回まで含まれるか」「次の工程は自社と依頼先のどちらが担うか」を書き出しておくと、抜け漏れによる追加費用を防げます。

どの業務を切り出すべきか迷ったら、業務の棚卸しからご相談ください。

スポット採用代行の料金体系|課金方式別の内訳

スポットで採用代行を頼む場合、料金の決まり方は大きく4つに分かれます。同じ「応募者対応を1か月だけ」という依頼でも、課金方式によって総額も、依頼先が負う責任の範囲も変わります。

課金方式相場の目安向いている依頼注意点
業務単価
(成果物・件数)
求人票1件1万〜5万円、一次面接1件5,000円〜1万5,000円求人票・スカウト文面・面接など区切れる作業修正回数と追加料金の条件
時間単価時給2,000〜4,000円応募者対応・日程調整の山稼働時間の報告方法
短期の月額固定ライトなプランで月10万〜30万円、フルパッケージで月30万〜70万円2〜3か月の集中採用最低契約期間(3か月が多い)
成果報酬理論年収の15〜35%、または1名30万〜100万円専門職・ハイクラスの単発採用一般職では割高になりやすい

※当社推計/業界相場目安。公開されている相場記事の目安を当社で整理したものです。

業務単価:区切れる作業をピンポイントで頼む

求人票やスカウト文面のように成果物がはっきりしている業務は、1件いくらの業務単価で頼むのが一般的です。面接の実施を1回1万円から、合否連絡の代行を月2万円からのように、工程ごとに値段を付けて受ける依頼先もあります[3]。工程ごとに値段が見えるので、予算に合わせて「ここだけ頼む」を組み立てやすいのが利点です。

注意したいのは修正回数です。求人票を作ってもらったものの、自社の仕事内容とずれていて書き直しを頼んだら追加料金だった、というのはよくあるすれ違いです。見積りの段階で「修正は何回まで含むか」「掲載後の反応を見て直す場合はいくらか」を確認しておきましょう。

時間単価:応募者対応の山を時間で買う

応募者への一次返信、面接日程の調整、前日のリマインド連絡といった事務作業は、件数の読みにくさから時間単価で受ける依頼先が多くなります。繁忙期に応募が一気に増える会社では、まず社内の作業時間を見積もり、「月20時間まで」のように上限を決めて頼むと費用が膨らみません。稼働時間をどう報告してもらうか(日報か、月末のまとめか)も、契約前に決めておくべき点です。

短期の月額固定:「1か月だけ」のつもりが3か月分に

月額固定型は、毎月決まった金額で一定範囲の業務を任せる方式です。2〜3か月で複数名をまとめて採りたいときには選択肢になりますが、最低契約期間を3か月に設定している依頼先が少なくありません。「1か月だけ頼むつもりで申し込んだら3か月分の請求が来た」という事態を避けるため、契約期間と途中解約の条件は必ず書面で確認します。

なお、弊社おまかせ採用の料金は、ライト30万円/月(〜30時間)、スタンダード50万円/月(40〜50時間)、プレミアム80万円/月(60時間以上)の月額固定で、採用時の手数料はありません。推奨する契約期間は、内製化までを見据えた6か月です。請求は1か月ごとで、初回打ち合わせから最短5営業日で稼働を始められます。

※2026年8月時点の料金。

成果報酬:単発でも高くつくことがある

成果報酬型は、採用が決まったときにだけ費用が発生する方式です。「決まらなければ0円」は魅力的ですが、理論年収400万円の人を採ると、15〜35%なら60万〜140万円がかかる計算です。少人数の一般職採用ではかえって割高になりやすく、成果報酬が向くのは専門職やハイクラス人材を1名だけ採る場合などに限られます。

費用とは別に確認したい「募集の委託」の線引き

料金に加えて、企業側が押さえておきたいのが法律上の線引きです。職業安定法第36条では、自社の従業員以外の者に報酬を払って労働者の募集に従事させる場合、厚生労働大臣の許可が必要と定めています[4]。書類選考の基準を自社で決めたうえでの日程調整や事務連絡など、募集そのものに当たらない作業もありますが、どこまでが「募集の委託」に当たるかは業務の中身で変わります。スポットで安い依頼先を見つけたときほど、許可の有無や業務の線引きを依頼先に確認してから発注しましょう。

単発で頼める業務・短期では成果が出にくい業務

スポットで頼むかどうかを決める前に、業務ごとに「単発で成果が出るか」を見分けておくと、無駄な発注を減らせます。採用代行全体で任せられる業務と任せられない業務の線引きは、採用代行に丸投げできる?任せられる業務と任せられない業務で整理しているので、ここでは「スポットで切り出したときに成果が出るか」という一点に絞って見ていきます。

業務単発で成果が出やすいか成果が見えるまでの目安理由
企業説明会の代行出やすい実施当日〜数週間回数を確保できれば、すぐに候補者との接点が増える
カジュアル面談の代行出やすい数日〜数週間応募直後の関心が高いうちに会える
応募者対応・日程調整出やすい即日返信の速さが選考辞退の多さに直結する
求人票の作成やや出やすい掲載後2週間前後掲載後の反応を見て直す工程が残る
一次面接の代行条件つき即日評価基準が自社で決まっていることが前提
スカウト送信の代行出にくい1〜3か月文面と対象をABテストで詰める時間が要る
採用設計・媒体運用出にくい3〜6か月ペルソナやチャネルの良し悪しは運用を通して固まる

※当社推計/業界相場目安。成果が見えるまでの期間は職種・地域・募集条件によって変わります。

説明会・面談は「回単位」で区切れるので単発向き

企業説明会やカジュアル面談は、1回ごとに実施が完結するため、スポットで切り出しやすい業務です。弊社では2026年1〜2月の2か月間に企業説明会の代行を6回実施しました。説明会そのものを代行することで、社内の人手が足りない時期でも開催回数を担保できます。

カジュアル面談も、応募や説明会のあと、候補者の関心が冷めないうちに会えるかどうかが勝負です。弊社では全社でカジュアル面談を45件代行しています。

また、弊社支援先のAI開発企業(従業員19名・創業3期目・採用が初めて)では、運用1か月で27名の応募があり、カジュアル面談を20件代行しました。社内に面接・面談の時間を割ける人がいない会社でも、面談の実施を外に出すことで、短い期間で候補者と会う機会をつくれた例です。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

応募者対応と面接日程の調整も、単発で成果が出やすい業務です。日程調整の作業をどこまで分解して頼めるかと費用感は、面接日程調整の代行はどこまで頼める?9作業の分解と費用相場で詳しく解説しています。

一次面接は「評価基準」が自社にあれば任せられる

一次面接の代行は、自社で評価基準と合否の判断ルールを決めてあれば、単発でも十分に機能します。逆に、基準があいまいなまま外部に面接を任せると、通過させる人と落とす人の線が担当者ごとにぶれてしまいます。最終的な採否の判断は自社に残し、外部には「基準に沿った見極めと記録」を任せる、という分担が基本です。

スカウト送信は、短期で区切ると検証が回り切らない

スカウト送信は、一見すると「100通いくら」で単発に頼みやすい業務です。しかし、スカウトの成果は送る相手の条件と文面の組み合わせで大きく変わり、数百通を1回送って終わりにすると、何が良くて何が悪かったのかを確かめないまま契約が終わってしまいます。

弊社では、1社につき総計2,000通以上のスカウトを送り、数日単位でABテストを繰り返しています。ターゲット設計と文面改善によって、開封率が3.6%から40.7%(約11倍)に上がった例もあります。こうした改善は、送信と見直しを何度も重ねたうえでの数字です。スカウトを短期で頼むなら、「文面の作成だけを単発で頼み、送信と改善は自社で回す」という切り出し方のほうが、費用に見合う結果を得やすくなります。

求人票は「作って終わり」にしない

求人票の作成は、成果物が1回で納品されるため単発向きの業務です。ただし、掲載してからの反応を見て直す工程が残ります。弊社の支援では、媒体掲載の開始から2週間で38件の応募につながった例があり、2週間前後は反応を見極める一つの区切りになります。単発で頼むときも、掲載2週間後の見直しを1回分、見積りに含めておくと安心です。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

繁忙期・急な欠員・1か月だけ|状況別のスポット活用パターン

採用代行を短期で頼みたくなる場面は、会社によってさまざまです。よくある5つの状況ごとに、どの業務を切り出すと費用に見合いやすいかを整理します。

  1. 繁忙期(説明会・面接が集中する時期):説明会の運営、カジュアル面談、日程調整の「山」だけを切り出します。期間と件数の上限を決めて頼むと、費用が読みやすくなります。
  2. 急な欠員補充:求人票の見直しと応募者対応をセットで頼みます。求人票だけを直しても、応募が来たときの返信が遅れると候補者が他社へ流れるためです。
  3. 1か月だけ人手を足したい:時間単価型で応募者対応と日程調整を任せます。採用担当者の負担は月90時間ほどにのぼるという当社推計もあり、そのうち事務作業の部分だけを外に出すイメージです。
  4. 採用担当者の休職・退職の穴埋め:評価基準、媒体のアカウント、候補者リストなどの引き継ぎ資料を先にまとめ、それを前提に実務を頼みます。引き継ぎがないまま頼むと、依頼先が状況を把握するまでの時間も費用に含まれてしまいます。
  5. 初めての職種を1名だけ採りたい:求人票と面接の評価基準づくりだけを単発で頼み、掲載後の運用は自社で回します。

※「採用担当者の負担は月90時間」は当社推計/業界相場目安です。

短期の依頼でも、2024年4月の労働条件明示の改正に注意

スポットで求人票や労働条件通知書の作成を外部に頼むときも、法改正への対応は自社の責任として確認が必要です。2024年4月から、すべての労働契約の締結時に就業場所と業務の「変更の範囲」を明示することが求められ、有期契約では更新上限の有無と内容も明示の対象になりました[5]。急ぎの依頼ほど古いテンプレートが流用されがちなので、依頼先が改正後のルールを踏まえて書けるかを確認しておきましょう。

スポットを頼む前に社内で用意しておく3つの資料

短期の依頼ほど、依頼先が状況を把握するまでの時間がそのまま費用に乗ります。発注前に次の3つを手元にそろえておくと、初日から実務に入ってもらいやすくなります。

  1. 求める人物像のメモ:必須の経験・資格と、あれば望ましい経験を分けて書いたもの。社内で活躍している社員の共通点を一言添えると、求人票やスカウト文面の精度が上がります。
  2. 選考の流れと評価基準:書類選考・一次面接・最終面接のそれぞれで、何を見て合否を決めるかを箇条書きにしたもの。一次面接や日程調整を任せるときの判断のぶれを防ぎます。
  3. 連絡の窓口と返信のルール:応募者からの質問に誰が答えるか、何時間以内に返すか、条件面の質問はどこまで依頼先が答えてよいかを決めたもの。

【回避策】 短期の依頼は「期間」「件数」「成果物」の3つを最初に決めます。たとえば「10月の1か月間、応募者対応と日程調整を最大20名分、日次で対応状況を共有」のように書き出せば、依頼先との認識のずれと追加料金のトラブルをほぼ防げます。

費用対効果の計算例|スポットを重ねる場合・月額固定・人材紹介

スポットは1回あたりの支出が小さい一方で、採用が決まらなければ何度も発注を重ねることになります。中途で1名を採りたい中小企業を例に、3つのパターンを試算してみます。

パターン内訳(例)費用の目安(試算)採れなかった場合
A:スポットを組み合わせる求人票3万円+スカウト送信300通(9万〜24万円)+日程調整10名分(3万〜10万円)約15万〜37万円費用は戻らず、次の打ち手も自社で考える
B:月額固定の採用代行(6か月)月額30万円×6か月180万円期間内は設計から改善まで続けられる
C:人材紹介理論年収500万円×30%1名あたり150万円採用が決まらなければ費用は発生しない

※試算例。Aは当社推計/業界相場目安、Bは2026年8月時点の弊社ライトプランの料金、Cは年収500万円・手数料30%で計算した例です。

1回だけで見ればAがもっとも安く済みます。ただし、中途採用の募集では予定した人数を充足できない企業が57.8%にのぼるという調査もあり[6]、1回のスポット依頼で採用が決まるとは限りません。Aを3回繰り返せば約45万〜111万円になり、しかも毎回、どこを直すかの判断は自社に残ります。

採用人数で見ると、Bの月額固定は2名採れればCの人材紹介(2名で300万円)より安くなります。さらに月額固定の伴走型では、媒体の選び方や文面の型、数値の記録が社内に残るため、次の採用では外注費そのものを減らせる可能性があります。

弊社の支援では、エージェント中心だった採用単価が約120万円から約40万円になりました。また、弊社支援先の入社の4割超は、無料媒体・自治体支援・リファラルといった採用費0円のチャネルからの入社です。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

【判断の目安】 採る人数が1名で、切り出したい業務がはっきりしているならスポット。2名以上を半年ほどかけて採るなら月額固定。専門職を1名、急がずに採るなら人材紹介も選択肢です。迷ったら、まず「今回だけの問題か、毎年くり返す問題か」を考えると答えが出やすくなります。

スポット代行・月額固定・人材紹介・求人広告の比較表

スポット代行は、ほかの採用手段と比べると「必要な作業だけを買える」点が強みです。一方で、何が社内に残るかという点では違いがはっきり出ます。主な4つの手段を並べると次のとおりです。

スポット代行月額固定の採用代行(おまかせ採用)人材紹介求人広告
費用の出方業務単価・時間単価月額固定で採用時の手数料なし成功報酬 年収の35%〜100%掲載課金(採れなくても発生)
どこまでやるか切り出した業務だけ戦略設計〜実行〜定着候補者の紹介まで掲載まで
何が残るか納品された成果物(求人票・文面など)採用ノウハウとデータ残らない掲載データのみ
母集団の作り方依頼した範囲のみ有料+無料+独自ルート登録者の中から応募を待つ
入社後依頼範囲外のことが多い定着フォローまで行う返金規定のみ(3か月以内)なし
次の工程の判断自社が行う定例で一緒に決める紹介会社の推薦に依存自社が行う

※一般的な例です(当社調べ)。実際の条件は各社・各契約によって異なります。

スポット代行が向いているのは、自社に採用の土台(評価基準、媒体の選び方、候補者対応の流れ)がすでにあって、足りないのは「手」だけ、という会社です。反対に、土台そのものが固まっていない段階でスポットを重ねると、作業は進んでも判断の質が上がらず、毎回の外注費だけが積み上がっていきます。

月額固定型の採用代行では、採用設計(要件定義・ペルソナ設計、求人票作成、1日職場体験など)、採用実行(説明会代行、スカウト送信、面接スケジュール調整など)、内定・内定後(数値分析、改善施策の提案、内定者フォローなど)の3フェーズ18業務をまとめて任せられます。月額固定型の依頼先を費用で比べたい場合は、中小企業向け採用代行おすすめ5選|300名以下の費用比較表もあわせて参考にしてください。

スポットから月額固定への切り替えを考えるタイミングは、主に3つです。同じ業務のスポット依頼が3回を超えたとき、採用したい職種が2つ以上に増えたとき、そして依頼のたびに「次に何を直すか」を社内で決めきれなくなったときです。この段階になると、単発の作業を買い足すよりも、数字を見ながら打ち手を一緒に決める相手がいるほうが、結果として採用単価を下げやすくなります。

スポット依頼の見積りで確認する10項目

スポットの依頼は契約が短いぶん、最初の取り決めがあいまいだと、そのまま食い違いが残って終わってしまいます。見積りを受け取ったら、次の10項目を確認しましょう。

#確認項目確認する理由
1業務範囲と成果物「どこまでやってくれるか」の思い込みを防ぐ
2単価と追加料金の条件修正回数や通数超過で費用が膨らむのを防ぐ
3最低契約期間と解約条件1か月のつもりが3か月分の請求になるのを防ぐ
4開始までの日数繁忙期や欠員補充に間に合うかを確かめる
5稼働時間と報告の方法時間単価の請求に納得できるようにする
6募集の委託・職業紹介の許可職業安定法上の線引きを確かめる
7個人情報と秘密保持応募者データの扱いと返却・削除のルールを決める
8成果物とデータの帰属文面や候補者リストが契約終了後も手元に残るか
92024年4月改正への対応求人票や労働条件の書き方が改正後のルールに沿っているか
10次の工程への引き継ぎ単発の業務が終わったあと、誰がどう引き継ぐか

6番の許可について補足すると、厚生労働省の募集・求人業務取扱要領では、委託募集の許可と届出の取扱いが細かく整理されています[7]。報酬を払って募集を任せるのか、報酬なしで任せるのかによっても手続きが変わるため、依頼先が許可や届出を前提にした体制を持っているかを聞いておくと安心です。弊社(株式会社綜合企画)は有料職業紹介事業(13-ユ-311843)と労働者派遣事業(派13-309247)の許可を受けています。

8番の「データの帰属」も見落とされがちな項目です。スポットで作ってもらったスカウト文面や、日程調整で集まった候補者の記録が、契約終了とともに依頼先の手元にしか残らないと、次の採用でまた一から同じ作業を頼むことになります。

【確認のコツ】 10項目すべてを契約書に書き込むのが難しい場合でも、少なくとも1〜3番と8番は、発注書やメールで文字に残しておきましょう。スポットの依頼でもめるのは、ほとんどがこの4点です。

スポット依頼でハマる失敗の罠6つと、回数を担保した事例

スポットの採用代行は手軽に始められるぶん、使い方を誤ると「お金を払ったのに何も残らない」結果になりがちです。企業がハマりやすい失敗を、原因と結果の形で6つ挙げます。

  1. 単発の発注で自社の情報を渡さない:短期だからと説明を省き、仕事の魅力や求める人物像を伝えないまま求人票だけを頼む → どこにでもある表現の求人票になり、応募が集まらない
  2. 1か月で結論を出す:スカウト送信を1か月で打ち切る → 文面の良し悪しを確かめる前に終わり、次に何を直せばよいか分からない
  3. 工程の切れ目を放置する:説明会だけを頼み、その後の面談設定を自社が担えない → 参加者の関心が冷め、説明会の効果が消える
  4. 毎回いちばん安い別の業者に頼む:依頼のたびに業者を変える → 毎回、会社や職種の説明をやり直す手間と時間がかかる
  5. 契約期間を見落とす:最低契約期間を確認せずに申し込む → 使わない月の費用まで払うことになる
  6. ノウハウを残さない:成果物だけを受け取り、なぜその文面や媒体なのかを聞かない → 次の繁忙期にも同じ外注費がかかる

この6つに共通するのは、スポットの業務を「点」として扱い、前後の工程とつなげて考えていないことです。単発で頼む業務ほど、前後を誰が担うかを決めておくことが成果を左右します。

事例:説明会を1回頼むのではなく、回数を担保する設計にした例

弊社支援先のインフラ系SES会社(従業員8名・エンジニア30代・創業以来初の採用)は、エージェントからの紹介だけに頼っていたため採用単価が高く、職業訓練校を開拓したくても時間がない状況でした。埼玉県主催の説明会に参加したものの、大手企業が多く、着席したのは1名だけでした。

そこで、単発の説明会参加をくり返すのではなく、職業訓練校や公共事業をリサーチして説明会の枠を確保し(採用費0円)、資料と話し方を助言して社内でも回せるようにしながら、代行で開催回数を担保する方法に切り替えました。

項目BeforeAfter(支援開始から4か月)
提携する職業訓練校3校19校
エージェント以外からの応募0件13件
説明会の開催1年に1回4か月で7回(80名に直接アプローチ)

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。この事例は継続支援によるもので、スポット依頼の事例ではありません。

同じ支援先の事例は、丸投げの進め方という観点で別の記事でも紹介していますが、ここでは「単発の説明会参加」と「回数を担保する設計」の違いに注目してください。説明会のように単発で頼みやすい業務でも、1回きりで終わらせず、回数を確保する設計と、社内で回せるようにする内製化をセットにしたことで、エージェント以外の応募が生まれました。スポットで説明会を頼む場合も、「次の開催先をどう確保するか」「説明会のあとに誰が面談を設定するか」まで決めておくと、1回の依頼が無駄になりません。

よくある質問

Q1. 採用代行は1か月だけ、または単発でも頼めますか?

A. 依頼先と料金体系によります。業務単価や時間単価で受ける依頼先なら、求人票の作成だけ、1か月分の応募者対応だけといった単発・短期の依頼が可能です。月額固定型は最低契約期間を3か月に設定している依頼先が多いため、契約前に期間と解約条件を確認してください。おまかせ採用は月額固定(推奨6か月)のため、短期でのご相談は、内容をうかがったうえで対応範囲をご提案します。

Q2. スポットで採用代行を頼むと、費用はいくらくらいですか?

A. 公開されている相場の目安では、求人票の作成が1件1万〜5万円、応募者対応・日程調整が1名3,000円〜1万円、一次面接の代行が1件5,000円〜1万5,000円です。求人票・スカウト送信・応募者対応をまとめて頼んでも、1名採用あたり10万〜25万円程度に収まる例が多いとされています。ただし採用が決まらなければ追加の発注が必要になる点に注意が必要です。

Q3. 面接だけをスポットで外注しても、法律上の問題はありませんか?

A. 自社で評価基準を決め、最終的な採否の判断を自社に残す形であれば、一次面接の実施や記録を外部に任せることは一般的に行われています。ただし、報酬を払って労働者の募集そのものを任せる場合は、職業安定法第36条により許可が必要です。どこまでが募集の委託に当たるかは業務の中身で変わるため、依頼先に許可の有無と業務の線引きを確認してから発注してください。

Q4. 企業説明会の代行だけを単発で頼むときの注意点は?

A. 説明会のあとに誰が面談を設定し、参加者へ連絡するかを先に決めておくことです。説明会だけを頼んで後続の対応が遅れると、参加者の関心が冷めてしまいます。また、説明資料や話し方のポイントを依頼先から共有してもらうと、次回以降は社内でも開催しやすくなります。

Q5. スポットと月額固定の採用代行は、どちらが得ですか?

A. 採用人数と期間で変わります。1名だけ、切り出したい業務がはっきりしている場合はスポットのほうが安く済みやすい一方、2名以上を半年ほどかけて採る場合は月額固定のほうが割安になりやすくなります。試算例では、月額30万円×6か月=180万円に対し、人材紹介は1名150万円なので、2名採れれば月額固定のほうが安くなります。

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採用代行のスポット活用のお悩み、おまかせ採用にご相談ください

「どの業務を外に出せばいいか分からない」「スポットで頼むべきか、月額固定で頼むべきか決められない」という段階からでも、ご相談いただけます。おまかせ採用は初回打ち合わせから最短5営業日で稼働でき、弊社の採用代行は契約継続率100%(2026年8月時点)です。自社の採用業務を棚卸しし、切り出すべき業務と社内に残すべき業務の整理からご支援可能です。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

参考資料

  1. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」
  2. @SOHO「少人数・単発の採用代行の費用|1〜数名の採用をスポットで頼む相場と依頼の流れ」
  3. クラウドワークス「採用代行とは?料金相場・依頼先」
  4. 労働新聞社「職業安定法 第36条〜第43条」(令和8年4月1日施行)
  5. 厚生労働省「令和6年4月から労働条件明示のルールが改正されます」
  6. リクルートワークス研究所「中途採用実態調査」
  7. 厚生労働省「募集・求人業務取扱要領」
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