飲食店の採用代行|応募対応・面接調整の費用相場と7業務

求人サイトに掲載して応募は来たのに、仕込みとピークタイムの合間に折り返すころには候補者と連絡がつかない。面接の日を決めても当日に来ない。店長が接客をしながら採用まで抱え、シフトの穴はいつまでも埋まらない――飲食店の経営者や採用担当者から、こうしたご相談を多くいただきます。飲食店の採用は「応募が集まらない」だけでなく、集まった応募を面接・入店まで運べないところで人を取りこぼしていることが少なくありません。

この記事では、飲食店が採用代行(採用の外注)を使うときに、応募対応から面接調整まで何を任せられるか、そして業務別の費用相場と費用対効果を、企業側の目線で整理します。

この記事でわかること

  • 飲食物調理・接客給仕の有効求人倍率など、飲食店の採用市場データ
  • 応募から入店までの取りこぼしが起きる4か所と、代行で埋められる部分
  • 飲食店の採用代行に任せられる7業務と、業務別の費用相場
  • アルバイト・正社員別の費用対効果の考え方と、契約前に確認する項目

飲食店の採用市場|接客・給仕のパート求人倍率10.28倍

最初に、飲食店の採用がどれほど厳しいのかを数字で確認しておきます。全国の有効求人倍率は2026年4月時点で1.18倍と、1倍をわずかに上回る水準です[7]。ところが職業別に見ると、飲食店の職種だけが大きく飛び抜けています。

東京労働局の2026年3月分の統計では、接客・給仕職業従事者のパートの有効求人倍率は10.28倍、飲食物調理従事者のパートは8.15倍でした[1]。パートの求職者1人を、8〜10件の求人が取り合っている計算です。

職業(東京・2026年3月)一般常用(パートを除く)パート
接客・給仕職業従事者6.13倍10.28倍
飲食物調理従事者5.63倍8.15倍
サービスの職業全体4.12倍6.89倍
職業計(全体)1.47倍1.67倍

※出典:東京労働局「東京の一般職業紹介状況(令和8年3月分)」。地域によって倍率は異なります。

帝国データバンクの2026年7月の調査でも、非正社員が不足している業種の1位は「飲食店」で、その割合は57.7%でした[2]。前年同月より4.1ポイント改善しているものの、半数を超える飲食店がアルバイト・パートの不足を感じている状況は続いています。

もう一つ、飲食店の採用を難しくしているのが人の入れ替わりの多さです。厚生労働省の雇用動向調査(令和5年)では、宿泊業・飲食サービス業の離職率は26.6%、パートタイム労働者に限ると31.9%でした[3]。採用を一度で終わらせられず、1年中どこかの店舗で募集を続けている会社も珍しくありません。

【採用担当者が押さえるポイント】

倍率が8〜10倍の市場では、応募1件の価値がほかの業種よりずっと高くなります。応募を集める施策と同じくらい、来た応募を一件も取りこぼさない仕組みに力を入れるべきです。

飲食業の人手不足の原因と、すぐにできる改善策については飲食業の人手不足はなぜ?離職率26.6%の原因と改善策5つで解説しています。ここからは、飲食店が採用業務を外に任せるときの範囲と費用に絞って進めます。

飲食店の採用はどこで取りこぼすか|応募から入店までの4か所

飲食店のご相談をお聞きすると、応募そのものは一定数あるのに採用につながっていないケースが多くあります。応募から入店までの流れを4つに分けると、どこで人が抜けているかが見えてきます。

段階飲食店でよく起きること代行で埋められるか
① 応募→最初の連絡営業中で電話に出られず、折り返しが翌日以降になる埋められる(応募受付・一次連絡)
② 連絡→面接日の確定店長のシフトと候補者の予定が合わず、やり取りが何往復もする埋められる(日程調整)
③ 面接日→当日の来店リマインドがなく、他社に決めた候補者が連絡なしで来ない埋められる(リマインド・前日確認)
④ 面接→入店合否連絡が遅い、初出勤までの案内がなく辞退される一部埋められる(合否連絡・入店前フォロー)

① から ③ は、店長が現場にいる時間帯に候補者対応が集中することで起きています。ランチの仕込みからディナーの締めまで店に立っている店長が、その合間に応募者へ電話をかけ、シフト表を見ながら面接枠を探すのは限界があります。

エン・ジャパンの調査では、面接前の辞退(いわゆるドタキャン)を経験したことがある企業は92%にのぼり、求職者が面接前に辞退した理由には「他社での選考が通過した・内定が決まった」(28%)が挙がっています[4]。連絡を待たせているあいだに、候補者は他の店で決まってしまうのです。

【回避策】

採用代行を検討するときは、「応募を増やしたいのか」「来た応募をさばき切れていないのか」を先に見分けてください。後者であれば、求人広告の費用を増やすより、①〜③の対応を任せるほうが少ない費用で採用数を増やせます。

飲食業の採用費を抑える無料チャネル5つ

代行の費用を考える前に、採用費をかけずに使えるチャネルも押さえておきます。飲食店の採用は有料の求人サイトに頼りがちですが、無料で使える入口は意外と多くあります。

弊社の支援先全体でも、入社の4割超は採用費0円のチャネル(無料媒体・自治体の支援・リファラル)からでした。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

チャネル向いている採用費用運用で気をつけること
① 無料の求人掲載(Indeed・求人ボックス・engage・Airワークなど)アルバイト・正社員無料枠あり求人を定期的に更新し、写真と時給・シフト条件を具体的に書く
② ハローワーク正社員・長時間のパート無料窓口の担当者に店の特徴を伝え、紹介してもらいやすくする
③ 自社SNS・店頭・Googleビジネスプロフィール地元のアルバイト・常連客無料募集中であることを店頭とSNSで継続して発信する
④ リファラル(スタッフ・常連客からの紹介)アルバイト全般紹介報酬のみ紹介報酬と支払い時期を決め、スタッフに周知する
⑤ 職業訓練校(調理系コース)・自治体の就職支援調理スタッフ・正社員無料訓練校の就職担当に求人を届け、見学や説明の機会を相談する

① 無料の求人掲載

Indeedや求人ボックスなどの求人検索サービス、engageやAirワークといった無料の採用ページ作成サービスは、飲食店のアルバイト採用で最も使われている入口です。掲載するだけで終わらせず、時給・シフトの組み方・まかないの有無など候補者が比べるポイントを具体的に書き、掲載内容を定期的に見直すことで応募数が変わります。

② ハローワーク

正社員や、週の勤務日数が多いパートの採用ではハローワークも有効です。求人票の書き方を窓口で相談できるので、初めて正社員を採る店舗でも使いやすいチャネルです。

③ 自社SNS・店頭・Googleビジネスプロフィール

飲食店ならではの強みが、お店そのものが求人広告になることです。店頭の貼り紙、Instagram、Googleビジネスプロフィールの投稿で募集を知らせると、すでにお店を知っている人から応募が来るため、入店後のギャップも小さくなります。

④ リファラル(スタッフ・常連客からの紹介)

アルバイトの友人や常連客からの紹介は、飲食店では自然に起きやすい採用ルートです。紹介報酬の金額と支払い時期(入店時か、一定期間の勤務後か)を決め、スタッフに周知しておきます。

⑤ 職業訓練校(調理系コース)・自治体の就職支援

調理スタッフや正社員の採用では、調理系のコースがある職業訓練校や、自治体の就職支援窓口も入口になります。弊社では電話・訪問・公共事業への参加を通じて提携する訓練校を2校から42校に広げ、無料で25件の応募につなげた実績があります(上記と同じく2026年8月時点の支援先実績)。

【注意点】

無料チャネルは費用がかからない反面、掲載の更新、応募の受付、訓練校への連絡といった手間が増えます。チャネルを増やすほど応募者対応も増えるので、次に紹介する代行業務とセットで考えるのが現実的です。

飲食店の採用代行に任せられる7業務|応募対応から面接調整まで

飲食店が採用を外注するとき、任せられる業務は大きく7つに分けられます。店長が現場を離れずに済むのは主に①〜⑤、採用の仕組みそのものを整えるのが⑥と⑦です。

#業務飲食店での具体的な内容店長の手間が減る場面
①応募受付・一次連絡応募が入ったら当日中に電話・メール・SMSで連絡する営業中の電話対応がなくなる
②面接日程調整店長のシフトから面接枠を出し、候補者と日時を確定する何往復ものやり取りがなくなる
③前日リマインド・当日確認面接の前日と当日朝に確認の連絡を入れる来ない面接で待つ時間が減る
④カジュアル面談・一次面談店長候補など正社員の候補者と、選考前に話す場をつくる最終面接だけに時間を使える
⑤合否連絡・入店前フォロー合否を早く伝え、初出勤日の案内や持ち物を連絡する入店前の辞退が減る
⑥求人票作成・媒体運用時給・シフト・まかないなどを具体的に書き、媒体ごとに更新する掲載作業がなくなる
⑦数値分析・改善提案店舗別・媒体別の応募数と面接到達率を月ごとに振り返るどこで取りこぼしているか分かる

アルバイト採用で任せられること

アルバイトの採用では、①〜③と⑤のスピード勝負の業務が中心です。応募から最初の連絡までの時間を短くし、面接日をすぐに確定させ、前日に確認を入れる。これだけでも面接に来る人の数は変わります。学生や主婦・主夫の方など、アルバイトの候補者は複数の店に同時に応募していることが多く、最初に連絡をくれた店、最初に面接日を決めてくれた店から順に話が進みます。電話に出られない時間帯でも返しやすいよう、SMSやメールを組み合わせて連絡するのも代行側の役割です。

正社員(店長候補・調理長候補)の採用で任せられること

正社員の採用では、④のカジュアル面談と⑥の求人票づくりが重要になります。店長候補の経験者は、今の店で働きながら次を探していることが多く、いきなり面接に呼ぶより、まず条件や店の雰囲気を話せる場をつくるほうが選考に進みやすくなります。弊社ではこうしたカジュアル面談を45件代行してきました。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

自社に残したほうがよいこと

最終面接と採用の可否、時給や配属店舗などの労働条件の決定は、貴社で行います。また、候補者が入店を決める大きな理由は「一緒に働く人」です。店舗見学や1日体験の受け入れ、店長との面接は、お店の方に担っていただく部分です。

複数店舗を持つ会社の場合

店舗が3つ、4つと増えると、採用の窓口が店舗ごとにばらばらになりがちです。A店は店長が電話で対応し、B店は本部の事務が対応し、C店は応募メールが誰にも見られていない――という状態では、どの店舗で何件の応募を取りこぼしているのかも分かりません。

採用代行を入れる場合は、応募の窓口を1か所にまとめ、店舗ごとの面接枠だけを共有してもらう形が効率的です。候補者の希望エリアやシフトに合わせて、募集中のほかの店舗を案内することもできるため、1店舗では条件が合わなかった応募者を別の店舗の採用につなげられます。

面接日程の調整をさらに細かい作業単位で外注する方法は、記事末尾の関連記事でも紹介しています。

面接のドタキャン・辞退を減らす代行の動き方

飲食店のご相談で特に多いのが、面接のドタキャンです。ドタキャンの原因と企業がとれる対策7つは面接ドタキャンの防止策7つ|企業の92%が経験する原因と対策にまとめています。ここでは、採用代行に任せた場合に、応募から面接当日まで誰がいつ何をするのかを具体的に示します。

タイミング採用代行が行うこと店舗側が行うこと
応募当日電話・SMS・メールで一次連絡。希望シフトと通勤手段を確認面接可能な時間帯をあらかじめ共有しておく
応募当日〜翌日面接枠を提示して日時を確定。店の場所と当日の流れを案内―
面接前日リマインドの連絡。都合が悪くなった場合の連絡先を案内―
面接当日の朝最終確認。連絡がつかない場合は店舗に共有面接の準備
面接後合否連絡の日程を候補者に伝え、店舗の判断を早めにもらう当日〜翌日中に合否を判断して代行に伝える
合格後〜初出勤初出勤日・持ち物・集合時間の案内、不安な点の聞き取り初日の受け入れ担当を決める

飲食店の面接で重要なのは、応募当日に最初の連絡を入れることと、面接日をなるべく近い日に設定することです。応募から面接までの日数が空くほど、候補者はほかの店の面接を受け、先に決まった店で働き始めます。

【ポイント】

代行を入れても、面接後の合否判断が遅ければ辞退は減りません。店舗側は「面接の当日か翌日に合否を返す」ことだけは決めておいてください。代行の対応スピードと店舗の判断スピードがそろったとき、取りこぼしは大きく減ります。

正社員採用では「会う前の情報」を増やす

店長候補などの正社員採用では、面接前に辞退される理由として、条件や仕事内容が希望と違うと感じたことが最も多く挙げられています(エン・ジャパンの同調査では45%)。求人票では、休日の取り方、1日の勤務の流れ、店長になるまでの期間、評価と昇給の仕組みを具体的に伝えておくと、面接に来る候補者の納得感が高まります。

飲食店の採用代行の費用相場|業務別・課金方式別の目安

飲食店の採用代行の費用は、任せる業務の範囲と課金方式で大きく変わります。応募対応だけを切り出すのか、正社員の採用設計から任せるのかで、月数万円から数十万円まで幅があります。

業務・課金方式費用の目安向いているケース
面接日程調整月5万円〜応募はあるが、日程のやり取りが回らない
応募受付・発着信対応
(リマインド含む)
月5万円〜営業中に電話に出られず、一次連絡が遅れる
面接官代行月30万円〜店長が面接に出られない
設計〜実行まで一括
(正社員・複数店舗)
月30〜70万円店長候補の採用、複数店舗の同時募集
成果報酬型アルバイト1名あたり数万円〜、正社員は想定年収の30〜40%採用人数が少なく、固定費を持ちたくない
(参考)人材紹介想定年収の35%〜100%経験者の店長候補を急いで1名採りたい

※面接日程調整・発着信対応・面接官代行の金額は、ネオキャリア「みんなの採用部」のアルバイト採用代行の料金表による[5]。その他は当社推計/業界相場目安。実際の金額は各社・各契約によって異なります。

おまかせ採用の料金は、ライト30万円/月(〜30時間)、スタンダード50万円/月(40〜50時間)、プレミアム80万円/月(60時間以上)の月額固定で、採用時の手数料はかかりません。初回の打ち合わせから最短5営業日で稼働でき、1名の採用からお受けしています。

※2026年8月時点の料金

費用が高くなりやすい条件

  • 店舗数が多い:店舗ごとに面接枠や条件が違うと、日程調整と求人更新の手間が増える
  • 24時間・土日の対応を求める:深夜や休日の応募にも即時対応する場合は作業時間が増える
  • 正社員とアルバイトを同時に採る:採用設計からカジュアル面談まで業務の幅が広がる

見積りで確認する5項目

  1. 対応時間帯:応募への一次連絡は何時から何時まで行うか。土日・夜間の扱いはどうなるか
  2. 連絡手段:電話だけか、SMS・メール・LINEなど候補者が返しやすい手段を使えるか
  3. 媒体費の扱い:有料の求人サイトを使う場合、掲載費は月額に含まれるか別払いか
  4. 採用時の手数料:月額とは別に、採用が決まったときの成功報酬が発生するか
  5. 報告の頻度:店舗別・媒体別の応募数や面接到達率を、どの頻度で報告してもらえるか

アルバイトと正社員で変わる費用対効果|飲食業の採用外注の試算

「月30万円の外注費は、アルバイト採用には高すぎる」と感じる方も多いと思います。その感覚は正しく、アルバイトの採用だけなら、応募対応と日程調整に絞った月数万円の代行で足りるケースが多くあります。飲食店が月額固定の採用代行を検討すべきなのは、主に次のような場合です。

  • 店長候補・調理長候補など、正社員の採用を含む
  • 複数店舗で、常にどこかの店舗が募集している
  • 採用の担当者がおらず、求人票づくりから振り返りまで任せたい

試算①:店長候補の正社員を採用する場合

たとえば年収400万円の店長候補を人材紹介(手数料35%)で採用すると、手数料は1名あたり140万円です。おまかせ採用のライトプランを6か月使うと、30万円×6か月=180万円です。

6か月の採用内容採用代行
(ライト30万円×6か月)
人材紹介
(年収400万円×35%)
差額
正社員1名180万円140万円人材紹介が40万円安い
正社員2名180万円280万円採用代行が100万円安い
正社員2名
+アルバイト複数名
180万円280万円
+アルバイトの媒体費
採用代行が100万円以上安い

正社員を1名だけ採るなら人材紹介のほうが安くなります。一方で、正社員2名以上、またはアルバイトの募集も同時に回すなら、月額固定のほうが割安です。月額固定は採用人数が増えても費用が変わらないためです。

アルバイト採用だけを外注する場合の考え方

アルバイトの採用だけであれば、日程調整(月5万円〜)と発着信対応(月5万円〜)を組み合わせて、月10万円前後から外注を始めるのが一つの目安です(前掲の料金表による)。この場合に見るべきなのは、代行費そのものより「面接に来た人数」がどれだけ増えたかです。たとえば、これまで応募10件のうち面接に来たのが3件だったお店が、一次連絡とリマインドを任せて6件来るようになれば、同じ求人広告費で面接の数が2倍になります。

※面接到達数の数字は説明のための仮の例です。実際の改善幅はお店の状況によって異なります。

試算②:年収500万円の人材を採用する場合

弊社の既存記事では、年収500万円の人を手数料30%で採用すると人材紹介の手数料は1名150万円と試算しています。料理長クラスや複数店舗を統括するエリアマネージャーを採る場合は、こちらの試算に近くなります。

※いずれも試算の例です。実際の年収・手数料率・採用人数によって結果は変わります。料金は2026年8月時点。

項目おまかせ採用人材紹介求人広告採用コンサル
費用の出方月額固定で採用時の手数料なし成功報酬 年収の35%〜100%掲載課金(採れなくても発生)顧問料
どこまでやるか戦略設計〜実行〜定着候補者の紹介まで掲載まで助言・設計まで
何が残るか採用ノウハウとデータ残らない掲載データのみ提案書のみ
母集団の作り方有料+無料+独自ルート登録者の中から応募を待つ関与しない
入社後定着フォローまで行う返金規定のみ(3か月以内)なしなし

※一般的な例です(当社調べ)。実際の条件は各社・各契約によって異なります。

【ポイント】

離職率が高い飲食業では、採用が一度で終わりません。人材紹介は採用のたびに手数料がかかりますが、採用代行では求人票・応募対応の手順・媒体ごとの数字が自社に残り、次の募集からは自分たちで回せるようになります。弊社が6か月の契約を推奨しているのは、この引き継ぎ(内製化)までを見込んでいるためです。

事例|別業種の手法を飲食店の正社員採用に転用する

弊社の支援先には、飲食店そのものの公開事例がまだありません。ここで紹介するのは、飲食店向けにWeb集客のコンサルティングを行う会社の事例で、飲食店ではありません。ただ、人事部がない状態から正社員の採用の仕組みをつくった手順は、店長候補などの正社員を採りたい飲食店でもそのまま使えます。

弊社支援先の飲食店WEB集客コンサルティング会社(従業員21名)は、人事チームがなく、エージェントに頼った採用で単価が高止まりしていました。外注していたスカウトからの応募はゼロで、自社に合う人からの応募もない状態でした。

項目BeforeAfter
採用単価約120万円約40万円
有効応募15件(会いたい人がいない)106件(支援期間中の合計)
Re就活のスカウト開封率30.6%60.7%(応募27件増)
エージェント以外からの採用―10名
転職フェア―着席49名(会場平均28.2名)、後日面談14名

※飲食業以外(飲食店向けWeb集客コンサルティング会社)の事例です。弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

この会社で行ったこと

  1. 社員インタビューからペルソナをつくる:中途入社した社員7名に話を聞き、どんな人が活躍しているかを言葉にしました
  2. 求人票を書き直し、媒体ごとに試す:会社の魅力を具体的に書いた求人票をつくり、媒体別にABテストを行いました
  3. チャネルを切り替える:エージェント中心から、Re就活やマイナビ転職(フェア)へ切り替え、東京都の支援サービスも使って無料で採用できる経路を増やしました
  4. カジュアル面談も代行する:候補者の関心が高いうちに会えるよう、面談の日程調整から実施まで代行しました

飲食店に置き換えると

飲食店であれば、長く働いている店長やスタッフへのインタビューから「どんな人がこの店で活躍しているか」を言葉にし、求人票とSNSの発信に落とし込むところが出発点になります。時給や条件だけで比べられると、飲食店は大手チェーンに勝ちにくいため、店の雰囲気や働く人の声を伝えることが差別化になります。

具体的には、次のような流れで進めます。

  1. 活躍している人に話を聞く:長く働いている店長・スタッフに、入店した理由と続けている理由を聞く
  2. 求人票とSNSに落とし込む:聞いた言葉をそのまま使い、1日の流れや店長になるまでの道筋を書く
  3. チャネルを増やして比べる:有料媒体だけでなく、無料掲載・ハローワーク・リファラルからの応募を並べて比較する
  4. カジュアル面談で会う:店長候補の経験者には、選考の前に店の話を聞ける場を用意する

飲食店が採用代行を選ぶ前に確認する6項目

最後に、飲食店が採用代行を選ぶときに、契約前に確認しておきたい項目をまとめます。

  1. 応募への連絡がどれだけ速いか:応募当日に一次連絡できるか。夜や土日の応募はどう扱うか
  2. 店舗の事情を理解しようとするか:店舗見学や店長へのヒアリングを行い、シフトや忙しい時間帯を踏まえて面接枠を組むか
  3. 業務を切り出して頼めるか:日程調整だけ、正社員の採用だけなど、必要な範囲に絞って契約できるか
  4. 1名から受けるか:店長候補1名の採用でも契約できるか
  5. 契約後に何が残るか:求人票・応募対応のマニュアル・数値データを引き継いで、自社で回せるようになるか
  6. 法令に対応しているか:職業安定法や労働条件明示のルールを理解しているか

6つ目の法令対応は、複数店舗を持つ飲食店では特に重要です。2024年4月から、労働契約を結ぶときに「就業場所・業務の変更の範囲」を明示することが義務になりました[6]。将来ほかの店舗へ異動する可能性があるなら、その範囲を求人の段階から整理しておく必要があります。アルバイトでも、ヘルプで別の店舗に入ってもらう運用があるなら同様です。

【回避策】

「異動の範囲を求人票にどう書くか」「時給やシフトの条件をどう表記するか」は、採用代行と一緒に確認しておくと安心です。おまかせ採用を運営する株式会社綜合企画は、有料職業紹介事業の許可(13-ユ-311843)を取得しています。

導入の流れと最初の1か月

おまかせ採用の場合、①お問い合わせ → ②ご提案(初回打合せ・ヒアリング)→ ③詳細打ち合わせ(業務範囲・契約内容)→ ④契約締結 → ⑤キックオフMTG(社員インタビューやワーク)の順で進み、初回打合せから最短5営業日で稼働できます(2026年8月時点の条件)。

飲食店の場合、最初の1か月で次のことを決めておくと、その後の運用がスムーズです。

  1. 面接できる曜日と時間帯:店舗ごとに、ピークタイムを避けた面接枠を決める
  2. 合否を返すまでの期限:面接の当日か翌日に返すことを店舗と約束する
  3. 応募の窓口:どの媒体の応募も、代行側で一括して受け付ける体制にする
  4. 採用したい人物像:店長やスタッフへのインタビューで、活躍している人の特徴を言葉にする

継続するかどうかは4か月目の終わりまでにご判断いただけます。推奨の6か月で、応募対応の手順や求人票を貴社に引き継いでいきます。

採用代行会社の選び方と各社の費用は、中小企業向け採用代行おすすめ5選|300名以下の費用比較表でも比較しています。

よくある質問

Q1. 飲食店の採用代行の費用はいくらですか?

応募受付や面接日程調整だけを任せる場合は月5万円程度から、正社員の採用設計から実行まで一括で任せる場合は月30〜70万円が目安です(当社推計/業界相場目安を含む)。おまかせ採用は月額30万円・50万円・80万円の3プランで、採用時の手数料はかかりません(2026年8月時点の料金)。

Q2. アルバイトの採用だけでも採用代行を使うべきですか?

アルバイトだけなら、応募対応と面接日程調整に絞った代行で足りることが多いです。店長候補など正社員の採用も含む場合や、複数店舗で常に募集している場合は、月額固定の採用代行のほうが費用対効果が高くなります。

Q3. 面接のドタキャンは採用代行で減らせますか?

応募当日の一次連絡、面接日の早期確定、前日と当日朝のリマインドを代行が行うことで、ドタキャンにつながる「待たせる時間」を減らせます。あわせて、店舗側が面接の当日か翌日に合否を返すことも大切です。

Q4. 面接そのものも任せられますか?

カジュアル面談や一次面談を代行することは可能です。ただし最終面接と採用の可否、時給や配属店舗などの労働条件は貴社で決めていただきます。候補者は一緒に働く人を見て入店を決めるため、店長との面接は残すことをおすすめします。

Q5. 1名だけの採用でも依頼できますか?

はい。おまかせ採用は1名から、新卒・中途を問わずお受けしています。初回の打ち合わせから最短5営業日で稼働できるため、急な欠員もご相談ください。

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飲食店の採用のお悩み、おまかせ採用にご相談ください

応募は来るのに面接につながらない、店長が接客と採用を抱えて手が回らない、店長候補の正社員が採れない――そうしたお悩みは、おまかせ採用にご相談ください。応募受付・面接日程の調整・カジュアル面談から、求人票づくりと数字の振り返りまでご支援可能です。弊社の採用代行は契約継続率100%(2026年8月時点)です。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

参考資料

  1. 東京労働局「東京の一般職業紹介状況(令和8年3月分)」 https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/002640369.pdf
  2. 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年7月)」 https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260817-laborshortage202607/
  3. 厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要 産業別の入職と離職」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf
  4. エン・ジャパン「92%の企業は面接ドタキャン経験あり。求職者のホンネから見えた対策は?」(PR TIMES) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000463.000000725.html
  5. 株式会社ネオキャリア みんなの採用部「アルバイト採用代行(RPO)サービスの料金相場と特徴を紹介」 https://www.neo-career.co.jp/humanresource/knowhow/a-contents-newgrad-arubaito-saiyodaiko-191106/
  6. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32105.html
  7. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年4月分)について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73416.html
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