スカウト代行を検討するとき、「月額はいくらか」「1通あたりの費用はどの程度か」は気になるポイントです。しかし、同じ送信数でも、候補者の抽出、スカウト文面の作成、個別カスタマイズ、返信対応、数値分析まで含むかによって料金は変わります。
結論から言えば、スカウト代行の費用は「送信数」だけでは比較できません。料金体系と業務範囲をそろえ、媒体費や追加料金を含めた総額で判断する必要があります。
この記事では、スカウト代行の主な料金体系、月100通・300通・500通を依頼する場合の計算方法、内製との比較、おまかせ採用の料金プランと支援実績を紹介します。
スカウト代行の料金・費用相場早見表
スカウト代行の料金体系は、主に「月額固定型」「従量課金型」「成果報酬型」に分かれます。固定費と成果報酬を組み合わせたハイブリッド型もあります。
| 料金体系 | 費用相場の目安 | 向いているケース | 確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 月10万〜25万円 | 継続的にスカウトを運用したい | 送信上限、対応媒体、改善業務の範囲 |
| 従量課金型 | 1通200〜500円 | 月ごとの送信量が明確 | 候補者抽出や文面作成が単価に含まれるか |
| 成果報酬型 | 成果の定義により個別見積もり | 固定費を抑えたい | 成果の定義、重複候補者、返金条件、許認可 |
| ハイブリッド型 | 月額固定+成果報酬 | 運用と成果の両方を依頼したい | 総額の上限と成果判定の基準 |
※2026年8月時点の当社調べ・業界相場目安です。料金は職種、媒体数、送信数、文面の個別化、返信対応や分析の有無によって変動します。媒体利用料や追加送信枠は別料金となる場合があります。
月額固定型
月額固定型は、毎月決まった料金で一定範囲の業務を依頼する方式です。候補者抽出、文面作成、送信、返信対応、レポート、改善提案まで含まれる場合があります。
継続的なA/Bテストやターゲット条件の見直しを行いやすく、月ごとの予算も立てやすい点がメリットです。一方、送信数が少ない月も同額になるため、契約前に月間の想定稼働量を確認しましょう。
従量課金型
従量課金型は、「スカウト1通」「候補者抽出1名」といった処理件数に応じて料金が決まる方式です。依頼量が少ない場合は始めやすい一方、送信数が増えると費用も比例して増えます。
1通単価だけで比較せず、候補者抽出、個別文面の作成、再送、返信への一次対応が含まれるかを確認することが重要です。
成果報酬型
成果報酬型は、返信、面談設定、応募、採用など、契約で定めた成果が発生したときに料金を支払う方式です。
注意したいのは、「何を成果とするか」です。返信が来た時点なのか、面談を実施した時点なのか、入社した時点なのかによって費用は大きく変わります。辞退や重複応募、すでに自社と接点のあった候補者をどう扱うかも契約前に決めておきましょう。
また、課金方式の名称だけで法的な区分は決まりません。外部事業者が行う業務の実態により、事務補助、委託募集、有料職業紹介のいずれに当たるかを個別に判断する必要があります。自社に代わって募集に従事する場合は職業安定法第36条の委託募集、求人・求職の申込みを受けて雇用成立をあっせんする場合は同法第30条の有料職業紹介に該当し得ます。
詳しくは職業安定法第30条・第36条を確認し、契約する業務内容と事業者の許認可を照合してください。
月100通・300通・500通を依頼した場合の料金シミュレーション
従量課金型の見積もりは、次の式で比較できます。
月額費用=1通あたりの単価×送信数+固定費+追加業務費+媒体関連費
従量課金型を1通200〜500円として試算すると、送信作業部分の金額は以下のとおりです。
| 月間送信数 | 従量課金型 | 月額固定型 | 成果報酬型 |
| 100通 | 2万〜5万円 | 月10万〜25万円+上限超過分 | 成果単価×成果件数 |
| 300通 | 6万〜15万円 | 月10万〜25万円+上限超過分 | 成果単価×成果件数 |
| 500通 | 10万〜25万円 | 月10万〜25万円+上限超過分 | 成果単価×成果件数 |
上表は料金体系を比較するための試算で、月額固定型の料金に500通まで含まれるという意味ではありません。各社の送信上限と超過単価を確認してください。
ここに候補者抽出、個別文面の作成、返信対応、月次レポートなどの料金が別途加わる可能性があります。反対に、月額固定型ではこれらが料金に含まれる場合があります。最終的には「同じ送信数」ではなく「同じ業務範囲」にそろえて比較してください。
スカウト代行の料金に含まれる業務・別料金になりやすい業務
「スカウト送信代行一式」と書かれた見積もりだけでは、依頼できる範囲が分かりません。契約前に、少なくとも以下を分けて確認しましょう。
| 区分 | 主な業務 |
| 設計 | 採用要件の整理、ペルソナ設計、媒体選定、検索条件の設計 |
| 文面 | テンプレート作成、職種別文面、候補者ごとの個別化 |
| 運用 | 候補者抽出、スカウト送信、再送、送信履歴の管理 |
| 候補者対応 | 返信への一次対応、カジュアル面談や面接の日程調整 |
| 改善 | 開封率・返信率・応募率の分析、A/Bテスト、条件や文面の修正 |
| 管理 | 定例ミーティング、レポート、媒体担当者との調整 |
追加料金になりやすいのは、媒体の利用料や送信枠、ATS、適性検査、複数職種・複数媒体への追加対応、休日対応、契約上限を超える送信、面談・面接の実施などです。
媒体費と代行費を混同すると、見積もり後に総額が膨らみます。「代行会社への料金」「媒体会社への料金」「その他の実費」の3つに分けて確認すると比較しやすくなります。
おまかせ採用の料金プラン
おまかせ採用では、月額固定の3プランを用意しています。単なる送信作業だけでなく、採用課題に合わせて要件定義、媒体選定、スカウト文面作成、候補者対応、数値分析などの業務を組み合わせます。
| プラン | 月額料金 | 月間稼働時間の目安 |
| ライト | 30万円 | 30時間まで |
| スタンダード | 50万円 | 40〜50時間 |
| プレミアム | 80万円 | 60時間以上 |
月間稼働時間は、採用人数、募集職種、媒体数、依頼範囲によって変動します。実際の支援内容は、採用課題を確認したうえで個別に設計します。
採用ノウハウを社内へ蓄積し、内製化まで進める場合の推奨期間は6カ月です。これは一律の契約義務ではなく、条件や文面の検証、運用改善、手順の標準化までを行うための目安です。
スカウト以外も含む採用代行全体の費用を確認したい方は、採用代行の業務委託は月10万〜80万円|委託範囲別7パターンもご覧ください。
スカウト代行と内製の費用を比較する方法
内製と外注を比較するときは、担当者の人件費だけでなく、採用責任者や現場社員の確認時間も含めます。
内製費用=媒体費+担当者の作業時間×時間単価+現場確認時間×時間単価+採用の遅れによる機会損失
1通あたりの作業時間をT分、担当者の時間単価をH円とすると、送信業務だけの内部コストは次のように計算できます。
| 月間送信数 | 必要時間 | 内部人件費 |
| 100通 | 100×T÷60時間 | 100×T÷60×H円 |
| 300通 | 300×T÷60時間 | 300×T÷60×H円 |
| 500通 | 500×T÷60時間 | 500×T÷60×H円 |
仮に候補者確認から送信まで1通6分、社内時間単価を3,000円として入力すると、100通で10時間・3万円、300通で30時間・9万円、500通で50時間・15万円です。これも相場ではなく、自社の工数を可視化するための計算例です。
さらに、ペルソナ設計、文面作成、A/Bテスト、返信対応、レポート作成の時間を加えてください。外注費だけを見るのではなく、外注によって採用担当者が面接、候補者への魅力づけ、採否判断に何時間戻せるかまで比較することが大切です。
採用業務全体が滞っており、スカウト以外も含めて整理したい場合は、採用業務が回らない原因と改善策も参考にしてください。
スカウト代行で改善した支援事例
以下は、2026年8月時点のおまかせ採用の支援先実績です。個別企業での実績であり、すべての企業に同じ成果を保証するものではありません。
従業員21名の飲食店向けWeb集客コンサルティング会社では、人材エージェント中心の採用から、スカウトや複数チャネルを組み合わせた採用へ切り替えました。
- 採用単価:約120万円から約40万円へ改善
- 採用人数:合計10名
- スカウト開封率:30.6%から60.7%へ改善
- スカウト経由の応募:27名増加
改善のポイントは、送信量だけを増やすのではなく、社員インタビューをもとにペルソナと訴求を見直し、媒体ごとに数日単位でA/Bテストを行ったことです。スカウト代行を選ぶ際は、送信件数だけでなく、条件と文面を改善する仕組みがあるかを確認してください。
スカウト代行の見積もりで確認すべき10項目
複数社から見積もりを取る場合は、次の項目を同じ条件にそろえます。
- 対応する職種と採用予定人数
- 利用媒体の名称と媒体数
- 月間送信数の上限
- 候補者抽出を誰が行うか
- 文面作成と個別カスタマイズの範囲
- 返信対応・日程調整の有無と対応時間
- レポート項目、提出頻度、改善提案の有無
- 初期費用、超過単価、媒体費、その他実費
- 契約期間、中途解約、データ返却・削除の条件
- 再委託・AI利用・個人情報管理・必要な許認可
特に重要なのは、アカウントと運用データの扱いです。契約終了後も送信履歴、文面、検索条件、分析結果を自社で利用できるか確認しましょう。
契約時の確認事項は、採用代行の業務委託契約書で確認すべき12項目で詳しく解説しています。
スカウト代行の料金・費用に関するよくある質問
スカウト代行はいくらから依頼できますか?
料金は、送信数だけでなく、候補者抽出、文面作成、返信対応、分析などの範囲によって決まります。おまかせ採用は月額30万円・50万円・80万円の3プランです。送信作業だけを切り出せるかは、募集職種や媒体を確認したうえで個別に設計します。
送信代行だけを依頼できますか?
対応できる場合はあります。ただし、検索条件と文面が合っていない状態で送信だけを増やしても、応募につながらない可能性があります。少なくとも開始時のターゲット確認と、運用後の数値分析を含めるのがおすすめです。
求人媒体やスカウト送信枠の費用は含まれますか?
契約によって異なります。媒体利用料、追加送信枠、ATS、適性検査などが別料金になるケースもあるため、見積書では代行費と実費を分けて確認してください。
月額固定型と成果報酬型はどちらがおすすめですか?
継続的に条件や文面を改善しながら運用するなら月額固定型、固定費を抑えたいなら成果報酬型が候補になります。ただし、成果報酬型は成果の定義と総額の上限に注意が必要です。雇用成立のあっせんを伴う場合は、有料職業紹介事業の許可も確認してください。
スカウト代行は許可なしで依頼できますか?
「スカウト送信だから一律に許可不要」とは判断できません。事前に定めた条件に従う事務作業なのか、自社に代わる募集行為なのか、求職者と求人企業のあっせんまで行うのかなど、実際の業務内容で区分されます。契約前に業務範囲と事業者の許認可を確認し、不明点は管轄の労働局や専門家へ相談してください。
何カ月で効果を判断すべきですか?
初月だけでなく、一定の送信数を確保したうえで、開封率、返信率、応募率、面談化率を継続して比較します。採用ノウハウの蓄積と内製化まで目指す場合、おまかせ採用では6カ月を推奨期間としています。
まとめ|料金だけでなく、改善業務まで含めて比較する
スカウト代行の料金を比較するときは、月額や1通単価だけで決めないことが重要です。候補者抽出、文面作成、返信対応、数値分析、改善提案までを同じ条件にそろえ、媒体費や追加料金を含む総額で判断しましょう。
おまかせ採用では、採用要件の整理から媒体選定、スカウト運用、候補者対応、効果分析まで、企業ごとの課題に合わせて支援範囲を設計します。現在の送信数や採用目標をもとに、必要な業務と料金をご案内します。
