転職フェア出展のコツ|着席49名の実例

転職フェアに出展したのに、ブースの前を素通りされる。着席してくれたのは数名で、後日面談につながった人はゼロ。出展費用だけが残った――中途採用を担う経営者・採用担当者から、こうした声をよく聞きます。転職フェアは、会場にいる転職検討層へ一度に会える数少ない機会ですが、着席数はブースの設計と事前・事後の動き方で大きく変わります。

この記事では、企業側が押さえるべき転職フェアの出展費用の相場を整理したうえで、着席数を伸ばす打ち手7つと、着席から後日面談へつなげる手順を、弊社支援先の実例とあわせて解説します。

この記事でわかること

  • 転職フェアの出展費用の相場と、出展料のほかにかかる費用、元が取れる着席数の考え方
  • ブース集客・着席数が伸びない4つの原因と、今日から直せる打ち手7つ
  • 出展効果を左右する後日面談化率を上げる、当日から48時間のフォロー手順
  • 着席49名・後日面談14名(会場平均28.2名)を出した支援先の実例と、自社で回すか外注するかの判断基準

転職フェア出展がうまくいかない5つの症状|まず自社の状態を診断する

出展のコツを探す前に、自社がどの段階でつまずいているのかを切り分けておきましょう。転職フェアの成果は、来場者がブースの前を通る段階から、着席、後日面談、応募、内定までのファネルで見ると原因が特定しやすくなります。たとえば「着席が少ない」のか「着席はあるのに後日面談につながらない」のかで、打つべき手がまったく違うためです。

症状数字で見ると
どこが弱いか
主な原因この記事の該当章
ブースの前を素通りされる着席数が会場平均を下回る看板・パネルが会社紹介だけで、誰に何を求めているかが3秒で伝わらない原因の4つの落とし穴/打ち手①〜③
声をかけても座ってもらえない通行人→着席の転換率が低い事前告知がなく、当日の声かけも待ちの姿勢打ち手④⑤
着席しても話が続かない・盛り上がらない1名あたりの面談が長引く、または短すぎる話す内容が会社説明中心で、現場の仕事が見えない打ち手⑥
着席は取れたが後日面談につながらない着席→後日面談の転換率が低い当日に次の約束を取らず、連絡が遅れて熱が冷める後日面談化率の章/打ち手⑦
採用できても出展費用に見合わない1名あたりの採用コストが高い出展前の目標設定がなく、振り返りの数字がない費用相場の章/判断基準の章

たとえば、着席数が会場の平均より少ない場合は、ブースの訴求や事前の告知に原因があることが多く、後日面談化率が低い場合は、当日の約束の取り方や出展後の連絡の速さに原因があります。同じ「成果が出ない」という悩みでも、原因の場所によって対策が異なる点を、最初に押さえておいてください。

上の表のうち、一つでも当てはまれば、改善の余地があります。逆に、すべて当てはまる場合でも、慌てて全部に手をつける必要はありません。転職フェアは1回あたりの出展費用が大きいため、次回までに直す箇所を2〜3つに絞るほうが、結果として成果に結びつきます。

【診断のポイント】出展後に最低限そろえたい数字は3つです。①着席数、②後日面談数(着席数に対する割合が後日面談化率)、③応募・採用数。この3つが記録されていれば、次回の改善点が見えます。逆に、名刺や回収した紙の数だけで振り返ると、「たくさん配ったのに反応がなかった」という感想で終わってしまいます。

なお、出展を含む母集団形成の手法全体を比べたい場合は、母集団形成の手法を整理した母集団形成の8つの手法の記事も参考になります。この記事では、転職フェアという一つの手法に絞って、費用から当日の動き、事後フォローまでを深掘りします。

転職フェアの出展費用の相場と、元が取れる着席数の目安

転職フェアの出展費用は、主催者・開催地・ブースの大きさによって大きく変わります。複数の解説記事を比べると、東京などの都市部では40万円〜130万円程度が一般的な目安とされ、地方開催の小規模なフェアでは30万円台から出展できるケースがあります。[1]主催者別に見ると、次のような目安が紹介されています。

主催・イベント出展費用の目安主な対象層
マイナビ転職フェア30万円台〜130万円前後(東京の一般ブース65万円、大型ブース130万円)若手から経験者の中途採用
doda転職フェア50万円台〜200万円前後(東京はミニマム70万円〜プレミア210万円)幅広い業界・職種
Re就活転職博/転職博40万円台〜200万円前後(東京の通常ブース95万円〜大型ブース200万円)20代・第二新卒
typeエンジニア転職フェア95万円〜160万円前後(出展+掲載)エンジニア採用
女の転職type転職イベント60万円台〜150万円前後(東京は85万円〜150万円)女性採用

※金額は公開されている解説記事に基づく目安で、開催回・ブース・掲載オプションにより変動します。最新の料金は各主催者の資料でご確認ください。

上の表の東京の金額は、掲載時期の古い解説記事の数字を含みます。相場感をつかむ材料として使い、実際に申し込む前に、主催者から最新の見積りを取ってください。

出展料のほかにかかる費用を見落とさない

出展料だけを見て予算を組むと、実際の総額は膨らみます。ブースの装飾やパネル制作、配布資料の印刷、当日のスタッフの交通費・宿泊費、そして何より社内スタッフの人件費が別途かかります。事前準備や出展後のフォローまで含めると、現場社員と採用担当者の稼働は数十時間にのぼることも珍しくありません。主催者によっては、出展料にスカウト送信や事前の来場者への案内が含まれるプランもあるため、見積りでは「何が含まれ、何が別料金か」を一覧で確認しましょう。

  1. 出展料に含まれるもの:ブースのスペース、基本備品(机・椅子・パーテーション)、会場での案内、主催者のウェブ上の企業掲載
  2. 別料金になりやすいもの:大型ブースへの変更、追加の備品、事前スカウトのオプション、参加者データの追加提供
  3. 自社で用意するもの:パネル・のぼり・配布資料、名刺や応募受付の仕組み、当日の担当者とその交通費

1着席あたりのコストで考える試算例

出展費用が妥当かどうかは、「1回の出展でいくらかかったか」ではなく、1着席あたり・1後日面談あたり・1名の採用あたりのコストで判断します。次の表は、出展費用を65万円(東京の一般ブースの目安)と仮定し、着席数が違った場合の1着席あたりの費用を試算したものです。

仮定する着席数1着席あたりの費用後日面談化率30%の場合の後日面談数1後日面談あたりの費用
20名約3.3万円約6名約10.8万円
30名約2.2万円約9名約7.2万円
50名約1.3万円約15名約4.3万円

※出展費用65万円、後日面談化率30%と仮定した試算です。実際の数字ではなく、考え方の例です。

表のとおり、同じ費用でも着席数が20名から50名に増えれば、1着席あたりのコストは約3分の1以下になります。つまり、出展費用の高い安いを議論する前に、着席数を伸ばす工夫が費用対効果を左右します。さらに、人材紹介会社へ支払う手数料と比べる視点も有効です。人材紹介の手数料は1名あたり150万円(年収500万円×30%の試算)が目安です。※当社推計/業界相場目安仮に65万円の出展で1名でも採用できれば、手数料の観点では見合う可能性があり、2名採用できれば明らかに費用を抑えられます。

ただし、これは「1名採用できた場合」の話です。出展しただけで採用が決まるわけではないため、次章以降で、着席数と後日面談化率を高める具体策を見ていきます。

転職フェアで着席数が伸びない原因|ブース集客の4つの落とし穴

着席数が伸びない企業には、共通する落とし穴があります。中途採用の未充足率は57.8%という調査もあり、[4]募集しても人が埋まらない企業は多数派です。フェアの会場には同じ悩みを抱える企業が数十社並ぶため、何も工夫しなければ、来場者の目に留まらず素通りされます。

  1. 落とし穴①:誰に来てほしいかが決まっていない。「営業も事務もエンジニアも」と複数職種を並べると、どの来場者にも「自分向けではない」と映ります。ターゲットが曖昧なままでは、パネルの訴求もぼやけます。
  2. 落とし穴②:看板・パネルが会社紹介で終わっている。会社の歴史や事業内容より、来場者が知りたいのは「どんな仕事で、どんな人を求めていて、自分に何のメリットがあるか」です。それが3秒で読み取れないブースは、通路を歩く人の足を止められません。
  3. 落とし穴③:事前の仕込みがなく、当日の待ちに頼っている。来場予約の案内、主催者サイトでの企業ページ作成、事前スカウトなど、会場に来る前の接点づくりを怠ると、当日の着席は偶然に左右されます。
  4. 落とし穴④:現場を知らない担当者だけで対応している。仕事の具体像を語れないブースは、着席しても話が続きません。転職検討者は、入社後の働き方を現場の言葉で知りたがっています。

なお、転職フェア出展の失敗例として、出展後の応募者フォローが遅れ、せっかく得た応募が離れていくパターンも指摘されています。[3]着席数だけを追うのではなく、その先の後日面談までを一連の流れで設計することが重要です。

転職フェアのブース集客・着席数を伸ばす打ち手7つ

ここからは、着席数を伸ばすための打ち手を、準備→当日→事後の順に7つ紹介します。いずれも大きな予算をかけなくても着手できる内容です。実際の弊社の支援でも、同じ考え方でブースを設計しています。

  1. ①募集職種を1〜2職種に絞る。最も採りたい職種を1つ決め、ブースの訴求をそこに集中させます。複数職種を並行して採りたい場合でも、ブースの顔は1職種に絞るほうが、来場者に「自分のことだ」と伝わります。
  2. ②キャッチコピーは「求職者の得」で書く。「未経験から3か月で一人立ち」「残業月10時間」のように、来場者にとってのメリットを数字つきで見せます。社名より先に、仕事の魅力が目に入る構成にしてください。
  3. ③ブース設計は「通路から3秒」で読めるようにする。のぼり、パネル、机のレイアウトで、通りがかりの人に職種・待遇・雰囲気が一目で伝わるようにします。採用漫画のように、読み物として足を止めてもらえる素材は、文字だけのパネルより立ち寄りを促しやすい施策です。
  4. ④事前に来場予約とスカウトで接点をつくる。主催者の案内機能やスカウト機能を使い、来場前に「ブースに寄ってほしい」と伝えます。主催者の公表では、マイナビ転職フェアでは約85%の出展企業がコンシェルジュからの案内を受け、着席数が1社平均5人増えたと紹介されています。[2]
  5. ⑤当日は立って待たず、声かけと着席導線を整える。机の後ろで座って待つのではなく、通路側へ出て声をかけます。「少しだけお話しできますか」と軽く始め、着席してもらったら、まず相手の状況や希望を聞きます。
  6. ⑥現場社員を最低1名同席させる。入社後の働き方を語れる現場の社員がいると、着席後の会話が具体的になります。採用担当者は条件面や選考の流れを、現場社員は仕事の中身を、と役割を分けましょう。
  7. ⑦その場で後日面談の日程を押さえる。着席した人全員に、その場で後日面談(カジュアル面談)の候補日を提示します。後で連絡する、という約束は、熱が冷めた頃にしか実行されません。

7つの打ち手のうち、特に効果が出やすいのは①・③・⑦です。①でターゲットを決め、③でブースに反映し、⑦で次の接点を確保すれば、準備・当日・事後が一本の線でつながります。

なお、採用漫画や社員インタビューのような採用広報の素材づくりをどこまで外部に任せられるかは、採用広報の外注の範囲を整理した記事で詳しく解説しています。ブースで使う素材は、出展後も採用サイトやスカウト文面に転用できるため、一度つくれば資産になります。

着席後の15分をどう使う?ブースでの面談を設計する

ブースに着席してもらえたら、そこからの数分で「もう少し話を聞きたい」と思ってもらえるかが勝負です。ブースでは、条件を一方的に説明する時間より、相手の話を聞く時間を長く取ることが大切です。転職フェアに来る人は、まだ転職を決めていない情報収集の段階にある場合も多く、いきなり選考の話をすると身構えられてしまいます。

おすすめは、1名あたりの面談を約15分と決め、時間配分をあらかじめ共有しておくことです。ブースの混雑時にも回転が落ちず、待っている来場者を逃しにくくなります。次の表は、15分の使い方の一例です。

時間やること話す人ポイント
0〜3分挨拶と相手の状況・希望のヒアリング採用担当者「今日はどんなお仕事を探していますか」と、相手の話から入る
3〜8分仕事内容と一日の流れの説明現場社員数字と具体例で話す(担当する案件数、一日の流れ、入社1年目の任される範囲)
8〜12分働き方・待遇・選考の流れの説明採用担当者配布資料と同じ内容で、残業時間や休日などの条件面を正確に伝える
12〜15分後日面談の日程調整とお礼採用担当者候補日を2〜3つ出し、その場で仮予約まで済ませる

※一般的な進め方の例です。職種や来場者の状況に応じて調整してください。

特に、ヒアリングの最初の3分は軽視されがちですが、ここで相手の関心を聞き出せると、後半の説明で「あなたの希望に合う部分はここです」と結びつけられます。説明の順番を変えるだけで、同じ会社でも印象が大きく変わります。また、混雑時に1名の面談が長引いたときは、「続きは後日、もう少しゆっくりお話ししませんか」と後日面談に誘導するのが、回転と後日面談化率を両立する方法です。

【回避策】ブースでの面談は、相手を口説く場ではなく、後日面談の約束を取る場と割り切ります。内定や選考の話はあえて深追いせず、「次回ゆっくり」と伝えるほうが、相手に圧をかけずに済みます。

転職フェアの出展効果は後日面談化率で決まる|当日から48時間のフォロー設計

着席数が増えても、後日面談につながらなければ採用には結びつきません。出展効果を測る最も重要な指標は、着席した人のうち何割が後日面談に進んだかという後日面談化率です。計算式は「後日面談数÷着席数」で、フェアの翌週までにこの数字を出しておくと、次回の改善点が明確になります。

後日面談化率を上げるには、「着席した人の熱が冷めないうちに、次の接点をつくる」ことに尽きます。当日から48時間の動きを、次のように決めておきましょう。

  1. 当日(着席中):後日面談の候補日を2〜3つ提示して、その場で仮予約まで済ませます。決まらない場合は、連絡方法と連絡してよい時間帯を確認します。
  2. 当日夜:着席してくれた方全員に、お礼のメッセージを送ります。ブースで話した内容に1行触れると、他社との差が出ます。
  3. 翌営業日:仮予約が取れていない方に、候補日を添えて改めて案内します。返信が早い企業ほど、相手の記憶が新しいうちに面談へ進めます。
  4. 48時間以内:面談の日程を確定し、面談で話す内容(仕事の中身、キャリアの描き方)を事前に共有します。
  5. 面談後:面談の感触と次のステップ(応募・選考)を整理して、応募へ進む場合は書類を案内します。

この流れで業務が止まりやすいのは、日程調整の連絡と、着席した人ごとの対応記録です。着席後の連絡が増えると、採用担当者が兼務している会社では対応が遅れがちです。日程調整の外部活用については、面接日程調整の代行の範囲と費用も参考になります。

着席者の記録は5項目に絞ってその場で残す

フォローの質を左右するのは、着席中の記録です。あとから思い出そうとしても、数十名分の会話は混ざってしまいます。記録する項目は多すぎると続かないため、次の5項目に絞り、当日中に入力する運用がおすすめです。①氏名と連絡先、②現職と希望職種、③転職を考える理由、④ブースで関心を示したポイント、⑤後日面談の仮予約の有無。この5項目があれば、お礼のメッセージに「お話しした○○について」と一文添えられ、他社との差になります。さらに、後日面談化率を着席数で割り戻す際にも、そのまま集計に使えます。

配布資料と労働条件の書き方で注意したいこと

ブースで配る求人資料や、後日面談で案内する募集内容には、労働条件を正しく書く必要があります。2024年4月から労働条件明示のルールが改正され、就業場所と業務の変更の範囲などの明示が求められるようになりました。[5]求人資料の内容が後から実態と食い違うと、入社前後のミスマッチや辞退の原因になるため、フェア用の資料も最新のルールに合わせて点検しておきましょう。

【注意点】「誰でも歓迎」「高収入」といった曖昧な表現は、来場者を惹きつけやすい反面、後日面談で実態を聞かれたときに温度差が生まれます。給与・勤務地・働き方は、ブースで話す内容と配布資料で一致させてください。

着席49名・後日面談14名の実例|飲食店WEB集客コンサル会社(従業員21名)のBefore/After

ここでは、弊社支援先の飲食店WEB集客コンサルティング会社(従業員21名、MEOマーケターの採用が目的)の事例を紹介します。同社は人事部がない状態から採用を始め、エージェント中心の採用を見直す中で、転職フェアを母集団づくりの手段の一つに加えました。

項目Before(支援前)After(支援後)
採用チャネルエージェント中心(採用単価が高い)エージェント以外から10名を採用(Re就活・マイナビ転職のフェアなど)
採用単価約120万円約40万円
有効応募15件(会いたい人がいない状態)106件(支援期間中の合計)
Re就活のスカウト開封率30.6%60.7%(応募27件増)
転職フェアの着席数―49名(会場平均28.2名)
転職フェアの後日面談―14名

※上の表の「転職フェアの着席数・後日面談」は、同社が出席した転職フェアでの実績です。

同社では、中途入社7名への社員インタビューを起点にペルソナを設定し、魅力を出した求人票と、媒体別のABテストで母集団づくりを見直しました。転職フェアのブースでは、ブース設計に加え、採用漫画を使って仕事の中身を伝えたことで、着席49名・後日面談14名につなげています。会場の平均が28.2名のところ、49名が着席した計算です。

ここで重要なのは、着席数だけでなく、着席から後日面談への転換です。同社では、後日面談で採用担当者だけでなくカジュアル面談の運用も含めて対応したことで、着席した人の熱が冷めないうちに次の接点を確保しました。結果として、予算を減らしながら採用人数を6人から10人に増やすことができました。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

別の見方として、弊社の支援先全体では、転職フェアの登席が58名(出席会社の平均は28.2名)となった実績もあります。業種や職種が異なる中でも、事前準備と当日の設計を組み合わせることで、会場平均を上回る着席数を実現しやすくなる、というのが弊社の実感です。

合同企業説明会・転職フェアの選び方|出展前チェックリスト

着席数を伸ばすには、出展するフェア選びも重要です。自社の採用ターゲットと、フェアの来場者層が合っていなければ、ブースを工夫しても着席は増えません。採用ターゲット別に、選ぶ際の目安を整理します。

採用ターゲット向いているフェアの目安選ぶときの確認点
20代・第二新卒を採りたい転職博など若手向けのフェア来場者の年齢構成、未経験歓迎の求人が多いか
経験者・幅広い職種を採りたいマイナビ転職フェア、doda転職フェアなどの総合型同じ業界の出展企業数と、ブースの位置
エンジニアを採りたいエンジニア特化型のフェア出展料に掲載が含まれるか、参加者の経験年数
女性の採用を強化したい女性向けのフェア育休や時短勤務の実績を訴求できるか
費用を抑えたい/地域で採りたい地方開催の小規模フェア、自治体や訓練校主催の合同企業説明会出展料の有無、来場者数の見込み

費用面では、自治体や職業訓練校が主催する合同企業説明会など、無料または低額で参加できる場もあります。弊社の支援では、訓練校を2校から42校に開拓し、無料で25応募を得ています。※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。有料の転職フェアと、無料の説明会を組み合わせると、予算を抑えながら母集団を厚くできます。無料チャネルの全体像は母集団形成の8つの手法の記事も参考になります。

出展8週間前からの準備スケジュール

転職フェアは、申し込みから当日まで数か月ある場合も多く、準備を後回しにするとパネルや資料が間に合いません。次のスケジュールを目安に、逆算して動きましょう。

  1. 8〜6週間前:採用ターゲットと募集職種を決め、出展するフェアを選んで申し込みます。社内で出展の目的(着席数・後日面談数・応募数)と、1着席あたりの目標コストを共有します。
  2. 6〜4週間前:キャッチコピー・パネル・のぼり・配布資料の原稿を作ります。現場社員へのインタビューや、採用漫画などの読み物素材もこの時期に仕込みます。
  3. 4〜2週間前:主催者の企業ページを整え、来場予約やスカウトで事前の接点をつくります。当日の担当者の役割と、面談の進め方を決めます。
  4. 2週間前〜前日:配布資料の労働条件を最終確認し、後日面談の候補日を押さえます。ブースの備品と応募者情報の記録方法を確認します。
  5. 当日〜2日後:声かけ・着席・仮予約を実施し、当日夜のお礼と翌営業日の案内、48時間以内の日程確定まで進めます。

この順番で準備すると、出展後に「資料が間に合わなかった」「担当者が決まっていなかった」といった当日のばたつきを防げます。特に、現場社員の確保と、後日面談の候補日の確保は、直前になると難しくなるため、早めに社内の予定を押さえてください。

出展前のチェックリスト

  • 採りたい職種と人数を、1〜2職種に絞って決めたか
  • 出展費用の総額(出展料・装飾・交通費・人件費)を見積り、1着席あたりの目標コストを決めたか
  • キャッチコピーが「求職者の得」を数字つきで伝えているか
  • 事前の来場予約・スカウトの準備ができているか
  • 現場社員を最低1名、当日に同席させる手配をしたか
  • 着席した人に、その場で後日面談の候補日を出せる体制か
  • 配布する求人資料の労働条件が、最新のルールに沿っているか
  • 出展後48時間のフォロー担当者と、連絡テンプレートを決めたか

転職フェア運営は自社で回す?外注する?判断基準

ここまでの内容を読んで、「準備から当日運営、事後フォローまで自社で回すのは難しい」と感じた方もいるかもしれません。判断の目安は、次の3つです。

  1. 稼働を確保できるか:事前準備、当日、事後フォローを合わせると、現場社員と採用担当者の稼働が必要です。兼務の担当者が1人しかいない場合は、フォローが遅れて後日面談化率が下がりやすくなります。
  2. 出展の頻度と規模:年1回の単発出展なら内製でも回せますが、複数回出展し、複数職種を並行して採りたい場合は、仕組み化や外部の活用が現実的です。
  3. ノウハウを社内に残したいか:外部に任せきりにすると、次回の出展で一から考え直すことになります。最初は伴走を受けつつ、内製化を前提に進めるのが理想的です。

おまかせ採用では、採用イベント代行、企業説明会代行、候補者対応といった実行フェーズの業務を含む、採用設計・採用実行・内定後の3フェーズ18業務を、月額固定で伴走します。料金はライト30万円(月30時間まで)、スタンダード50万円(月40〜50時間)、プレミアム80万円(月60時間以上)で、採用時の手数料はありません。※2026年8月時点の料金初回の打ち合わせから最短5営業日で開始でき、1名の採用から依頼できます。推奨の契約期間は6か月で、採用ノウハウとデータを自社に残しながら、内製化を目指します。

弊社の実績では、企業説明会そのものの代行を2026年1〜2月に6回実施し、1社あたり2,000通以上のスカウト送信と数日単位のABテストを組み合わせています。※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。自社の状況に合う進め方は、中小企業向け採用代行の記事で、費用の目安とあわせて確認できます。

【まとめ】転職フェアの成果は、①ターゲットを絞る、②3秒で伝わるブースにする、③事前に接点をつくる、④現場社員が同席する、⑤その場で後日面談を押さえる、の5点でほぼ決まります。費用の高さを嘆く前に、1着席あたりのコストと後日面談化率を数字で確認することから始めましょう。

最新の有効求人倍率は、厚生労働省の「一般職業紹介状況」で毎月確認できます。[6]採用市場の環境は月ごとに変わるため、出展の時期や職種を決める前に、直近の数字に目を通しておくと判断がぶれません。

よくある質問

Q. 転職フェアの出展費用はいくらですか?

主催者や開催地、ブースの大きさで異なりますが、東京などの都市部では40万円〜130万円程度が一般的な目安で、地方の小規模なフェアでは30万円台から出展できる場合もあります。総合型の大型イベントでは200万円前後になることもあります。出展料のほかに、装飾・資料印刷・交通費・社内の人件費がかかるため、見積りで総額を確認してください。

Q. 着席数の目安はどれくらいですか?

フェアの規模や職種で変わるため一概には言えませんが、弊社支援先の事例では、会場の平均が28.2名のフェアで着席49名・後日面談14名の実績があります。まずは出展した会場の平均着席数を主催者に確認し、それを上回る数字を最初の目標にするとよいでしょう。

Q. ブースへの集客で、いちばん効果が出やすい施策は何ですか?

事前に来場予約やスカウトで接点をつくることと、通路から3秒で読めるキャッチコピーとブース設計です。採用漫画のように足を止めてもらえる素材も有効です。当日は、座って待たずに通路側で声をかけ、現場社員を同席させると、着席後の会話が続きやすくなります。

Q. 後日面談につなげるには、いつまでに連絡すべきですか?

当日のうちにお礼を送り、翌営業日までに候補日を案内して、48時間以内に日程を確定することを目安にしてください。着席中にその場で後日面談の候補日を提示し、仮予約まで済ませるのが最も効果的です。

Q. 転職フェアの運営を外注することはできますか?

可能です。おまかせ採用では、採用イベント代行、企業説明会代行、候補者対応などの実行業務を、月額固定(ライト30万円、スタンダード50万円、プレミアム80万円)で伴走します。1名の採用から依頼でき、初回打ち合わせから最短5営業日で開始できます(2026年8月時点の料金)。ご相談は無料のお問い合わせからどうぞ。

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転職フェア出展のお悩み、おまかせ採用にご相談ください

転職フェアは、準備・当日・事後フォローまでを一本の線で設計すれば、着席数も後日面談数も伸ばせます。弊社の支援先では、エージェント中心だった採用単価が約120万円から約40万円になりました(2026年8月時点)。出展の設計から当日運営、後日面談の日程調整まで、1名の採用から月額固定でご相談いただけます。

※弊社支援先の実績(2026年8月時点)。企業ごとに条件は異なります。

参考資料

  1. 転職フェアの出展料金とメリット 費用対効果を高める準備(店舗開業支援)
  2. 転職フェアの出展料金の相場(ネオキャリア 採用お役立ち情報)
  3. 転職フェア出展の流れ・注意点・失敗パターン(お名前.com)
  4. リクルートワークス研究所「中途採用実態調査」
  5. 厚生労働省(大阪労働局ハローワーク)労働条件明示ルールの改正(2024年4月)
  6. 厚生労働省「一般職業紹介状況」

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